来週、両親の納骨。

母のお骨は、昨年9月から父が入院し、今年4月から老健に入所し

当面、実家に戻れそうもないなぁ、実家に一人で置いておくのも忍びなくて

5月の母の命日の前に、自分の家に連れて帰った。


先日、父のお骨も連れ帰る前に

同じ市内に住む伯母(母の姉)に、その旨をお伝えをしたところ

お別れを言いたいわ、と実家に来て下さった。


リビングで父や母の思い出話をした。


うちの旦那さんは思いやりがあり、私の両親への思いやりや気遣いがあり

生前だけでなく、亡くなった後も、私の両親の話もいつも聞いてくれて

会話をしてくれた。


だけど、やはりもっと長い付き合いがある親戚の方との話は

また違った時間となり、伯母との時間は私にとって、とても慰められる。


昨年、母が亡くなった後に

家族である姉と父とは、全く母の話にならなかったからだ。できなかったと言ってもいい。


唯一、母の火葬の時、

父、姉、私達夫婦で食事をしながら待っていたのだが、

その時に、父が母と出会った時のことを話してくれた、その一回だけだ。


それ以降は、例えば、ああしていれば良かったなぁとか、父が言おうものなら

はい、もう過去の話はおしまいっ!!という具合に

姉は、すぐさま遮り、母の話が全く出来なかったのだ。


そして、姉は、私からみれば、どうでもいいような、

今話すことでもないだろう、というような世間話や姉の趣味の話を

延々とし始める。(アメリカの陰謀説とか嬉々として語ってたなぁ、母の葬儀の時に)


ほどなく、父は入院となり、それどころでもなくなり

結果、母の思い出話を家族ですることは、ただの一度もなかった。


父から唯一、母の話題が出たのは

老健に入所して、しばらくしてから

母の三代目ワンちゃんを抱っこした写真を持ってきて、と頼まれたこと。

最初に入院した時に、母の写真(素敵なペーパーフォトフレームで遺影とした)を

差し入れたのだが、転院時の荷物チェック時に

別にいいやと興味を示さなかったので、持ち帰っていた。

父もまた、そういう所がある人なのは分かっていたので

内心、呆れるやら寂しいやら思ったが、父自身の余裕もなかったのだろう。

その後、半年ほど経ち、老健で落ち着いた頃に

母の写真を持ってきて欲しいと言われたことは、嬉しくもあった。

差し入れ時は面会できないので、結局、母について触れたのは、その1回きり。

その写真は、父の棺の胸元にそっと置いた。


父が入院してからは、私と姉のLINE連絡では

基本的には姉は父に対して罵倒だ。

危篤連絡でも来ることはなかった。

そんな時ですら、姉は文句しかなかった。

今まで怒りをぶつけてきた相手である両親がいなくなったこともあり

私への非難、文句をぶつける頻度があがり、辟易した。

父の葬儀(といっても家族だけの直葬)の日すら、そうである。


姉と、両親の話をすることは、二度とないだろう。


父が亡くなった後に、叔父(父の弟)と何度か手紙のやり取りをした。

お香典返しとともに、父の写真も入れたら、とても喜んでくださり

遠い昔の父との思い出が綴られており、胸に沁みた。


血は水よりも濃いというが、本当にそうだなぁと思う。


伯母や叔父とのやり取りが、私にとって、とても慰められる、

暖かい気持ちになれる時間となった。