父が入所していた介護老人保健施設に

改めてお礼の御挨拶と、父がどんな感じで過ごしていたかを聞きにいった。


ご迷惑かな…と思ったけど

どうしても父が最後にここで穏やかに暮らしたことの

確証が欲しかったのだ。


4月に入所してから

1ヶ月面談、そのあと2回、保険契約の特別面会と

計3回、1時間くらいゆっくり面会して話す機会があった。

会うたびに、みるみる肌艶も良くなり、表情も明るくなり

滑舌もよくなり、車椅子であること以外は、以前の父だった。

以前の趣味の読書も、沢山読んで、次の本をリクエストしてきた。


だから、ここでお世話になって、回復に向かい

心身共に穏やかに生活できていたんじゃないかなぁと

私も想像していた。とはいえ、あくまで想像。


父が亡くなった後に、老健に入る前のケアマネさんにも連絡した。

彼女にこう言われたのだ。

お父さんにとっては(老健に入る前の)病院にいたほうが

良かったかもしれないですねぇ、と。


それが引っかかってしまったのだ。

旦那さんからは、お父さんから直接そう言われたわけではないのだから

人からの又聞きは聞くな、気にするな、と言ってくれたけど。


病院→退院自宅(失敗)→緊急再入院→ の後は

いつまでも入院できないし、病院は生活復帰の場でもないし

自宅でまた失敗は繰り返せないし、

入院手続きのあと、そのまま老健に出向いて相談した。


前の週に、この老健入所を進めて欲しいとケアマネに依頼したが

そういう話や連絡は伝わってなかった。

なので、私の突然の訪問となったが、老健のマネージャーさんは

実に穏やかに優しく相談に乗ってくれて

それ以降は私と施設で話を進めて、施設と父の面談など事は運び

1ヶ月ほどで退院→入所となった。


今思えば…

老健へ入ると同時にケアマネもチェンジとなったわけで

彼女にしてみれば、うまくいかなかった事例であり

そういうわけで頼んだ老健についても動いてくれず

面白くなかったのかもしれないな…


老健で父がいたフロアの責任者が

3ヶ月の様子を丁寧に振り返って教えてくださり

写真も2枚見つけて用意しており、くださった。


七夕飾り🎋を手にして、ピースサイン✌️で

穏やかにこちらを見て微笑む父の顔。

それを見た瞬間に、あぁ良かった、これで良かったのだと思えた。

父が穏やかに最後の数ヶ月を過ごしていたことが分かった。

もちろんストレスや辛い体調もあっただろう。

でも和やかな時間があったのだ。

まだ元気で話のできる入所者さんと、食事の席が隣だったようで

よく3,4人でお話しされてましたよ、と。


父がいた2階は、食堂が大きなガラス張りで見晴らしよく

富士山もよく見えたそうだ(実家からも見える)。

父は窓を向いた席で、食事の時間より早めに着席し

外の眺めを楽しんでおられる様子でしたよ、と。

父は定年後にウォーキングに夢中になり

つい数年前も富士山裾野の樹海コースも歩いていた。

そんなことを思い出していたのではなかろうか。


駅から老健への田舎道。

訪ねてみて良かった。

何度歩いた道だろう。


職員の皆さんが、どんなときも、電話などでも

実に思いやりある対応をしてくださった。

今回も、フロア責任者の方が、こうやって訪ねてきて下さるのは

こちらとしても嬉しく思います、と気遣ってくださった。


本当にお世話になりました。


そして、父のことも気持ちの整理がつき、私も次に進めそうな気がする。