姉の母への不平不満は

いわゆる愛して欲しい症候群、

その裏返しと思っていた。


昨年秋に、実家で

父、姉、私で初めての家族会議?が

行われた時に

このまま、もうお母さんと一緒に

お正月を迎えられなくていいの?と

涙を浮かべて声を震わせる姉に


???と内心、へ?と思った。


難病が判明したのが、当時の6年前、

おそらく打ち明けられたのが4,5年前、

だから、そこから後は

(姉はもう10年以上も実家に帰ってきてなかったので)

私から姉にお正月もうあと何回もないよ、

実家に顔出したら?と毎年誘ったが

最初の2年は、仕事休みにも関わらず

帰って来なかった。

その後の2年帰って来るようになったが。


それはともかく

うん、私はもうこの数年

今回が最後のお正月かもと思って

過ごして来たから

そりゃ今回退院してお正月過ごせる方がいいけど

ダメなら仕方ないし

そういうつもりで過ごして来たから…と答えた。


すると姉は

私だけ病気のこと聞いてなかったから💢

と怒りだす。

出た出た…いつもの😓


と思いながらも

あぁ、母とのお正月がもうないかもと

姉は今、認識して、うろたえてるのかなぁ、

それは、受け入れ準備がまだできてなくて

悲しくなっているのかなぁ、、

と思っていた。


勘違いだったみたい😅


確かに、その涙目の後に言ってた

2つのことが、当時も???と思ってたわ、自分。


1つ目が、

お父さんがここで1人お正月なんて、かわいそうでしょ!!と。

いやいや、、さっきから違う言うてるやん。

母が退院できたら、

我々は今年のように帰省はできないが

(母は肺の病で、かつ副作用の関係で

コロナ以外にも感染症リスクが非常に高いため)

でもそのときは、お父さんお母さん2人で過ごす。

もし退院できなかったら、そのときは我々が帰省してお父さんとお正月を過ごす。

なので、どっちにしろ、父は1人にならんでしょ、という説明を何度したか…


次に姉が言い出したのが

その数ヶ月前に頼んだ御節についてだった。


3年前から、母は御節を頼むようになり

それがつまり、母の体力を物語っているわけで、

昨年の御節は私が頼んで実家に送り

姉も一緒に食べた。

それが美味しかったこともあり

今年は姉も頼むと言ってた。

この時点で、母は入院していなかったが

コロナもあって皆で集まれるか分からず

母は不安を抱いていた。


なので、

その御節シリーズの中に

素敵な1人前x2個というのがあったので

実家にそれを頼んだ。

我が家(旦那さんと2人)にも2,3人前のを頼んだ。もし集まれるなら、我が家で頼んだのを持参で実家に行くね、と。

姉にも、それを説明した。実家の分も。


そして、姉は、我が家と同じものを注文したー!と言ってて、

パートナーがいるとはいえ、独り身の姉が2,3人前を頼んで、お友達とでも食べるのかな?と若干?に思っていた…


そしたら!

この秋の家族会議のときに

姉は、ブチ切れ気味にこう言ったのだ。


じゃぁ、私が頼んだ御節は、どうすりゃいいのよ💢


知らんがな…🤷‍♀️


と思いつつ、そうは言わずに

私は静かにこう説明した。

御節頼んだときに、お母さんお父さん用には

1人前x2頼み、うちはうちで頼んでいると話したよね。お姉ちゃんがそれを頼み、どうするつもりだったのかは知らないけど、それはお姉ちゃんの問題でしょ。もし、今回お父さんが1人なら、皆で集まってもいいけど、お父さんにも1人用御節があるし、うちも持ってくるから、どのみちお姉ちゃんが頼んだものを持ってくるのは構わないけど、そんなには食べられないよ。


その後は、姉は黙って何も言わなかった。


今思えば、結局その時も

姉が気にしていたのは、自身のことであって

母の退院を願うわけではなかったのかもしれんなー。


お正月は、母は退院できたが

母は一人で案外のんびり気ままに

私が頼んだ御節お弁当を楽しみ

写真を送って来てくれた。


父は相変わらず二階で寝て過ごし

御節お弁当を食したかも不明。


姉は友人仲間と御節パーティを開き

えらい楽しかったようだ。


ま、いっけど😄


母の急変時に姉に連絡すると

明日はー、家の工事がー、と

駆けつけるのか、駆けつけないのか

はっきりしないので、

私は、このお正月の件で涙目だった姉を思い出し、それについて触れた。


昨年、お正月一緒に過ごせないかもと

お姉ちゃん、慌ててたでしょう?

病気の進行を認識してなかったようだし

ちゃんと受け入れるためにも

会っておいたほうがいいと思えよ、と

私は、つい言ってしまった。


姉の反応は、こうだった。


はぁ?あのお正月の件は、

あんたたちの為を思って、言っただけよ。

私は(看護師で)こんなケースは

何百人も見てきているし

涙を一滴も流さず冷静に受け止めらるから。


そしてまた

工事の時間が分からないから〜くどくど…


おバカな私は、この期に及んでもまだ

あぁ、姉は、まだ受け入れられず

行きたいけど行くのも怖くて

工事を理由にして、素直な反応対応態度が

取れないのかなぁ、、と思っていた。


何もかも終わり、

母が亡くなった後も続く

姉の不可解な言動をやり過ごし

数日経って、

ようやく昨日、そして今日、

あぁ、、、私は何を読み違えていたのかと。


姉の言葉は

文字通り、そのまま姉の気持ちだったんだと

分かった。


できることなら

家族と悲しみを共有したかったが


なまじ共有したいと思ってたから

余計私は勝手に更に傷ついていた。


私は私で一人で静かに想い偲ぶことにしよう。


旦那さんが、そっと寄り添ってくれてるし

一人じゃないね。