「十二人の死にたい子どもたち」 冲方丁

 

廃業した病院にやってくる、十二人の子どもたち。建物に入り、金庫をあけると、中には1から12までの数字が並べられている。この場へ集う十二人は、一人ずつこの数字を手にとり、「集いの場」へおもむく決まりだった。
初対面同士の子どもたちの目的は、みなで安楽死をすること。十二人が集まり、すんなり「実行」できるはずだった。しかし、「集いの場」に用意されていたベッドには、すでに一人の少年が横たわっていた――。
彼は一体誰なのか。自殺か、他殺か。このまま「実行」してもよいのか。この集いの原則「全員一致」にのっとり、子どもたちは多数決を取る。不測の事態を前に、議論し、互いを観察し、状況から謎を推理していく。彼らが辿り着く結論は。そして、この集いの本当の目的は――。

性格も価値観も育った環境も違う十二人がぶつけ合う、それぞれの死にたい理由。俊英・冲方丁が描く、思春期の煌めきと切なさが詰まった傑作。

 

 

まず、登場人物が12人もいるので、最初の登場シーン、人物の説明を読むのがかなり大変で苦痛でした。

それに100P近くページ数を割いてるでしょうか。

そのへんが頭に入ってくると読みやすいです。

 

自殺するために集まった12人の子どもたち。

しかし13人目の謎の死体を発見し・・・・。

 

これは推理モノなのかなぁ? 探偵モノっぽい。 殺したのは誰だ、っていう。

推理の合間に12人の子たちのストーリー。

もう少し割合的に人物の物語に支点をおいてもいいのかも。

 

ラストが意外で、ちょっと不思議な印象を受けました。 私的にはそこはアリ。

だらだらっと終わるよりもいい。