「月のしずく」 浅田次郎

 

再生の祈りに満ちた珠玉の短篇集――。
三十年近くコンビナートの荷役をし、酒を飲むだけが楽しみ。何一つ変わりばえのしない生活をおくる佐藤辰夫のもとに、十五夜の満月の晩、偶然、転がり込んだ美しい女・リエ―ー出会うはずのない二人が出会ったとき、今にも壊れそうに軋みながらも、癒しのドラマが始まる。
表題作ほか、子供のころ、男と逃げた母親との再会を描く「ピエタ」など、全七篇の短篇集(他に「聖夜の肖像」「銀色の雨」「琉璃想(リウリィシァン)」「花や今宵」「ふくちゃんのジャック・ナイフ」)。

 

 

浅田次郎さんはこういうのも書くんだな、という印象でした。

7つのストーリーで自分は最後の「ピエタ」という物語に惹かれましたね。 自分を捨てた母親を訪ねて、イタリアに行くんですけどこれがグッとくるんですね。

 

この「月のしずく」は読み返したほうがいいかもしれません。

きっと一度読んだくらいでは伝えたいものが理解できていないと思います。

読めば読むほど味が出てくる本かも。