「カラスの親指 by rule of CROW’s thumb」 道尾秀介
（第62回日本推理作家協会賞受賞作）
人生に敗れ、詐欺を生業として生きる中年二人組。ある日、彼らの生活に一人の少女が舞い込む。やがて同居人は増え、5人と1匹に。「他人同士」の奇妙な生活が始まったが、残酷な過去は彼らを離さない。各々の人生を懸け、彼らが企てた大計画とは?息もつかせぬ驚愕の逆転劇、そして感動の結末。「このミス」常連、各文学賞総なめの文学界の若きトップランナー、最初の直木賞ノミネート作品。
道尾秀介さんの著書から1冊、と思ってこれを選びました。
色々わけあって5人と1匹が共同生活を始めるんですね。
そして主人公は過去、闇金に大変な目に遭って、彼らの言いなりになっていましたが、うまくその闇金組織を解散させることが出来たんです。 しかし、何年か経ち・・・・・彼らに嫌がらせをされ、追われることに・・・・このまま逃げ続けるわけにもいかず、立ち向かう計画を立てたんですね。
雰囲気としては、伊坂幸太郎さんの陽気なギャングシリーズと似ています。
主人公も似ています、雰囲気が。
そうして比べてしまうと、このカラスの親指の登場人物は・・・そんなに多くないんですけど、登場人物の魅力という点では、ちょっと物足りなさを感じました。
終盤、予想外の展開になりますが、そのへんもまずまず、というところです。
良くも悪くも、普通、という評価になりました私は。