ボトルネック/米澤穂信

 

”亡くなった恋人を追悼するため東尋坊を訪れていたぼくは、何かに誘われるように断崖から墜落した……はずだった。ところが気がつくと見慣れた金沢の街にいる。不可解な思いで自宅へ戻ったぼくを迎えたのは、見知らぬ「姉」。もしやここでは、ぼくは「生まれなかった」人間なのか。世界のすべてと折り合えず、自分に対して臆病。そんな「若さ」の影を描き切る、青春ミステリの金字塔。”

 

 

また読んでから間が空いたので内容かなり忘れてます(^^;

主人公が自分の生まれて来なかった世界、パラレルワールドに迷い込むんですね。 で、そこで自分がいない代わりに生まれてきたサキという女の子と出会うわけですが・・・・・。

自分の世界では不幸な結末を迎えていた主人公ですが、その起こるべきことがサキのいる世界では起きていない! サキがいることによって起こらずにいる。

 

全体的に重いテーマの物語です。

読み解くとすごく深いと言いますか、裏の解釈があったりしてこの小説の新たな一面が見れると思います。 ただ、好みはわかれるかなー。

 

私が今まで読んだ米澤穂信さんの作品とはかなり印象が違ったので、自分が期待してたものと違う・・・と思いました。

まぁでもよく思い返せば今まで読んだのも、じわっとくるダークな部分がありましたね。

「ボトルネック」、心理的に怖い小説でした。