「ダブルファンタジー」 村山由佳

 

 

第4回 中央公論文芸賞受賞作

第22回 柴田錬三郎賞受賞作

第16回 島清恋愛文学賞受賞作

 

 

恋愛小説家の村山由佳さんの作品。 大人の恋愛小説モノ。

前々から村山由佳さんの著書はAmazonで全てチェックしていて、

この「ダブルファンタジー」は評価低そうなので、もしかして凄い駄作だったらどうしよう・・・・・と思って読んだんですよ。

 

私は駄作ではない!と思いました。

 

話の内容はと言いますと、主人公の奈津は脚本家をしている35歳既婚女性です。

専業主夫になった夫と暮らすものの、夫に魅力を感じず、まあ早い話が「この人は違う」と思い始めるわけです。

そんな時に演出家の志澤と仲良くなり、そういう関係に発展します。

奈津は志澤に恋してしまいますが、志澤の気まぐれな性格に振り回され、

フラれてしまいます。

 

夫とは別居し、志澤にふられ、辛い時にたまたま会ったのが昔の知り合いの男性で・・・・・

と、早く言ってしまえば不倫小説になるのかもしれませんが、私は

ああ、女性ってこうだよなぁ。 と思って妙に納得してしまいました。

 

前半は少し間延びしましたが、後半になるにつれて面白かったです。

ハードカバーは結構ぶ厚めの本で、文庫は上下巻にわかれますが、

このボリュームだからこその面白さはありましたね。

下手に短くまとめてないところがいいです!

ただ、やっぱり不倫は絶対反対!っていう人が読んだら嫌な気分するんでしょうねぇ。