今までに読んだ、小説の映画版を観てみました
まずは・・・・・
伊坂幸太郎さん原作の、「アヒルと鴨のコインロッカー」です
図書館で借りてきましたよ
この作品は、現在の河崎が本当はドルジである、という設定なので、
映像化するのは難しいと思います。
文章だからわからないものの、映像化したらバレバレなんでは!?
と、思いますが、そのへんはうまく作ってらっしゃいました。
地味~な大学生の主人公、椎名の役は、
今、auのCMの金太郎役で出てるあの俳優さんですね
おどけた演技が面白かったです。 いい味出してました。
そして、私のお気に入りの麗子さんは!!
大塚寧々!
イメージ通りっ
麗子さんのイメージがぴったりでしたっ
◆思い入れが強い伊坂ファンが読んで、ちょっとガッカリした点。
・俳優さんの雰囲気が役のイメージと違った。
仕方ないといえば、仕方ないんですけど、河崎・琴美・ドルジ、皆私のイメージと違ったかも。
・好きな台詞がなかった。
私の好きな台詞「シッポサキマルマリが来ただろ?」がなかったのでガッカリ(笑)
・好きなエピソードがカットされていた。
まずは麗子さんの右ストレート。 見たかったです・・・・
あと動物園で車椅子を押した姉弟の、レッサーパンダを盗むエピソード。 これも丸々カット。
しかし、本文にも出てくる、ボブ・ディランの「風に吹かれて」
これはちゃんと、使われていたので嬉しかったです!
伊坂ファンは見てみてもいいんじゃないでしょうか、という映画でした!
続いては・・・・・
貴志祐介さん原作の「青の炎」です
う~ん、監督・蜷川幸雄さんなんですね。
櫛森秀一を二宮和也が、紀子を松浦亜弥が演じています。
レンタル落ちの商品を購入しました。 ¥399です
図書館にも一つあったんですけど・・・・まさかのビデオテープで
もうビデオデッキ捨てたわー。
映像で観て良かったところは、やっぱりイメージが湧きやすいところでしょうか。
江の島の風景や、秀一が海岸沿いの国道をロードレーサーで走るところ、
曾根を『強制終了』させる様子など、イメージ通りでした。
地元に馴染みのない私はああ、江ノ電ってこんな電車なんだと、
そこだけ小説のイメージと違いました。
◆「青の炎」大好きな私が残念に思ったところ。
・話を端折った感がすごい。
まあ、あれだけの内容を2時間でおさめろってほうが無理なのかもしれませんが、
端折り過ぎかな。
・主人公の性格が伝わらない。
上で書いたことに繋がるんですが、情報不足なために、秀一の家族思いなところなどが
伝わってこないので、いまいち犯行に同情できない。
『ブリッツ』にしても、腕が抜けそうになるくらい、法医学の本を買ってきて、読みあさったこと、
鍼専門店で銀鍼とステンレス鍼と迷ったこと、実験に失敗したこと。
ダミーのナイフを木を削って一から苦労して作ったところ。
秀一の心の葛藤。 母と妹を思いやる割に、冷酷な一面もあるところ。
そんなところを描いてこその、この作品だと思います。
ちょっと時間が足りない。 そんな印象でした。
青の炎の小説がすごく気に入った人、ニノが好きな人は観てみてもいいかも。
今、読んだ本の映像作品を観ていっているところでーす