家の近くに図書館が出来まして、思いっきり活用しています本

OPENした初日から早速行ってきました。
初日はすごい混みようでしたね。  最近行くと、ぱったり・・・・あまり人がいませんが汗

借りてきた本は全て写真に撮って残しています。
見ると、あぁこんな本読んだよな、って思い出せていいですよね音譜



オープンした日に借りた本。
家に読んでいた本もあったので、サラリと読めるものだけ借りて帰りました。




次に行った時。 本のチョイスが病んでます?(笑)



お次は小説です。 あらすじをまとめてみました。(ちょっと長くなってしまいましたあせる
結末は書いていません。


「豆の上で眠る」 湊かなえ


主人公である小学1年生の女の子・結衣子が主人公となりますが、
結衣子には2つ上の姉・万佑子がいました。

元気で活発なショートヘアーの結衣子に対し、
体は病弱、頭は良くて綺麗な黒髪のロングヘアーに真っ白な肌、日本人形のような万佑子は、
小1の結衣子でさえ「似てないな」と思うような真逆の姉妹でした。


そんなある日。 学校から帰ってくると、すぐに出かける二人の姉妹。
神社の裏で二人は遊んでいました。
同じ学校の子達と秘密基地を作るのが流行っていたのです。
もらってきたダンボールなどで二人は立派な秘密基地を作ります。

「完成!」  喜ぶ二人。
しかし張り切って頑張りすぎたのか、元々体の弱い万佑子は具合が悪そう・・・

そんな時に同じ学校の女の子達がやってきて、「一緒に遊ぼうよ♪」と誘ってくれました。
結衣子は一緒に遊びたい・・・でも・・・・

「いいよ遊んできて、結衣子。 私は先に家に帰ってるから」優しい姉・万佑子はそう言ってくれました。


そうして一人帰っていく、万佑子を横目に女の子たちと結衣子は遊びました。
しばらくして、家に帰ると・・・・

「ただいま~~」  母が出迎えてくれました。「あら、万佑子はどうしたの?」
先に帰ったはずの万佑子が・・・・まだ帰っていなかったのです。


母はヒステリックになりながら、結衣子を連れて万佑子を探し回りました。
まずは、神社の周りを探します。「万佑子、万佑子~~!!!」
近所の人や、途中にあるお店にも声をかけながら・・・日も暮れてきました。 

近所の人の車に乗せてもらうと、
神社とは反対方向で家のまだ先にあるスーパー・ホライズンまで探しにきました。
もしや何か買うものがあってスーパーにいやしないかと。
店内を探しても、それらしき女の子は見つからない。
しかし・・・・・インフォメーションにある忘れ物置き場に目をやり・・・・愕然とする母。
その日、万佑子がかぶっていたつばつきの帽子が目に入ったのである。
それは街まで出て買ったブランドの帽子である。
店員の話によるとそれは外の駐車場に落ちていたそうだ。

その後、父が帰宅後警察に連絡するとそれから万佑子の捜索が始まりました。
探せど見つかりません。 しかし聞き込みで有力な情報が手に入りました。
同じ学校の子がスーパー・ホライズンであの日車に乗った万佑子ちゃんを見たと!

「誘拐されたに違いない」その後も警察は捜索するものの、他に大した手がかりなく
1ヶ月・2ヶ月・3ヶ月・・・とどんどん月日が経っていきました。


母が毎日夕方になると買い物に行くと言い、出ていきなかなか帰ってこないので祖母が問いただすと、
母はスーパー・ホライズンの子供用品売り場で怪しい人物が買い物しないかをずっと見張っているのでした。
結衣子の住む小さなまちではそんな噂はあっという間に広がりました。
小学校でクラスメイトから白い目で見られる結衣子。
母の頭の中は万佑子のことでいっぱいでした。
「私もお母さんの子供なのに・・・。」
そんなのことが頭をよぎっても何も言えず我慢するしかありませんでした。



そんなある日、母は突然白い子猫を買ってきました。
猫の名前は結衣子が決め、「ブランカ」になりました。

しばらく経って結衣子が小学校から帰ってくると母がバタバタとやってきました。
ブランカが家から逃げたというのだ。
そして、集合住宅の○号室の○○さんのベランダで見かけたという情報が入ったから
結衣子にそこを訪ねてきてくれないか、と言う母。

結衣子は猫を入れる用のキャリーケースを持って訪ねるものの、ブランカは居ませんでした。
集合住宅の周りをしばらく探してもブランカの気配はなく、家に帰りました。

そして家に帰ってしばらくすると風呂場から物音が・・・浴槽の中からです。
まさか・・・・そう思いながら浴槽の蓋を開けると、なんと!そこにブランカがいたのです。
「あらあら、そんなところにいたのね! ごめんね結衣子、逃げたと思ったらいつの間にかこんなところで寝てたみたい」

そんな母に結衣子はゾッとしました。

子供ながらに、いくら猫でもここに自分で入ることは出来ないというのがわかったからです。


そう、ブランカは行方不明になどなっていませんでした。
スーパー・ホライズンで見かけた怪しい(と思った)人物が集合住宅に住んでる人だとわかり、
それで結衣子を使って部屋の様子を調べさせたのです。


その後も集合住宅を一軒ずつ、同じように猫を探してるかのように訪ねてまわる結衣子。
結衣子も母の意図はわかっていましたが、自分にできることはこのくらいだと
何も言わずに猫探しのふりをして協力しました。
中には怒鳴ってくる住人もいました。
万佑子ちゃんのことはニュースでも取り上げられ、この町内一帯では皆知っていたからです。
自分が誘拐犯だと疑われて嫌な顔をする人もいれば、優しく声をかけてくれる人もいました。

また、そんなことを日々している結衣子は小学校でも噂になり孤立するように。
一人で過ごすことが多くなりました。


―――そして2年の月日が経とうとしていました。


初めは、学校でも姉のことについて誰かと顔を合わすたびに聞かれていた結衣子も、
いつからかその話題も出なくなっていました。
でも、結衣子はそのほうが良かった。 寂しく思いつつもホッとする部分もありました。



そして事件は急展開をむかえます!!


万佑子が見つかったとの一報が入るのです。

神社の裏で衰弱して倒れていたと。
すぐに入院し、母と父がかけつけます。

しかし万佑子は記憶喪失なのだと、しばらく結衣子は会わせてもらえませんでした。


しばらくして、姉・万佑子に会いに行くと・・・・
「ゆ・・・結衣子ちゃん・・・・」 結衣子を見て記憶がもどったのか?わずかに反応する万佑子に
結衣子は何も言えず、固まってしまいました。

何か物凄く ”違和感” を感じたからです。

姉は本当に姉なのか?


退院して家にもどるころには元気を取り戻し、徐々に記憶も取り戻してきたようで、
疑う結衣子は、色々問いただすものの、結衣子と万佑子しか知らないこともちゃんと答える万佑子に
姉と思おうとしますが、やはりどうしても違和感が拭いきれないのでした。



そして大学生になった結衣子の時代に舞台がうつります。
(作中では子供時代の話とこの大学生時代の1日の話が交互に書かれています)

家を出て、一人で暮らす結衣子と、まだ実家で生活している万佑子。

この日久しぶりに実家に帰ってきた結衣子。 母が病気で入院したとの知らせを聞いたからです。
母の病院へお見舞いに行く途中、万佑子とその隣にいる友達を見かけます。
声をかけようと追いかけるものの、見失ってしまいます。

家へ帰っても誰もおらず、姉・万佑子に連絡します。
すると返ってきた返信は・・・
「ごめんね結衣子、今日はお友達の家に泊まるから。冷蔵庫のおかず食べてくれてていいよ」


せっかく久しぶりに帰ってきたのにお姉ちゃんとは会えないのか。

・・・・・いや、会えないんじゃなくて・・・・会わないようにしてるんじゃ。



思うことがあった結衣子は、万佑子に電話をします!!

「大変! 大変なの! すぐにきて!!」


あわてて飛んできた万佑子とお友達。

ここから大どんでん返しとばかりに、全ての謎が解明されます。。。




こちらの作品は第1章から第6章までありまして、
第1章から第4章までが万佑子行方不明~捜索の模様が描かれています。
そして第5章で万佑子が発見され、第6章で全ての謎が解き明かされるという構成です。

ところどころ、子供時代の話と交互に大学生になった結衣子が描かれており、
そこに姉の存在も登場し、「あぁお姉さんは生きてるんだ」とネタバレになるのに
何故成長した結衣子の様子を書くのかなぁ・・・と初め疑問に思ったのですが、
それは第6章に全て繋がっています。


この作品は厳しい意見も多かったようです。 色々設定に無理がある、ですとか
結衣子が可哀想でしかたない、など。

確かに ”不自然” なところはある作品ですが、私はとても印象に残りました。
この「豆の上で眠る」の世界観も頭に焼き付きましたし、
結衣子が子供ながらに辛い思いをし、しかし姉のために耐える様子。
我を忘れるほど必死な母親の様子。
「姉だけど姉じゃない」 じゃあ一体誰なのか・・・・不気味な雰囲気。

最後は一体どうなるんだろう? と途中まで全く予測がつかず読んだ一冊でした。



読書の秋ですね本

また読んだ本についてラブラブ書きます