こんばんは、中村美功です。
映画『オリエント急行殺人事件』オフィシャルサイト http://www.foxmovies-jp.com/orient-movie/
上映前からあちこちで宣伝をみて
豪華なキャストでびっくりしました。
それで楽しみにしていたので、やっと見てこれました。
特にネタばれはありませんが、気になる方は気をつけてくださいませ。
実は、アガサ・クリスティはほとんど読んだことありませんし
映画はなぜか、「ナイル殺人事件」ばっかりテレビで見る巡り合わせ。
それでも、このお話のの結末は知っていました。
それでも面白かったです。結末を知っていても、ドキドキします。
エルキュール・ポアロの有能さと奇妙さを紹介する導入部もうまいですし、
登場人物も、沢山いるんですけど、それぞれに個性的で、覚えやすいです。
ダンサーであり、伯爵という若い俳優さんのあばれっぷりがすごかった。奥さん思いなのね。
そして、風景、列車、食べ物、食器、調度品、洋服なども見ていて飽きません。
いかにもな雪山がやっぱりな雪崩で、またそんなところで起きなくても!というギリギリなところだったり
ポアロさんが乗客から事情を聞いたりする場面も、そんな危険なところでやんなくても!と思ったりするんです(笑)
ポアロさんは、冒頭で「正義か悪しかない」と言い切る場面があるのですが
結末を知ってる人は、この信念をどうするのかな?と思うわけです。
正義と悪か~
それは誰が決めた正義と悪なんだろう~って
思いながら、映画を見ていると
ラストで、そうだよね・・てなるわけです。
とても悲しい物語です。
人生を狂わせる事件、自分のことを責め続ける人生。
登場人物の独白を聞きながら、胸がいっぱいになって、泣きそうになってしまいました。
そして、アガサ・クリスティは次々と事件を書いていくわけですから、
ポアロさんも読者・映画の観賞者も悲しい事件を見て行くわけですね。
せつないですね。
キャストは、ジョニー・デップがすごく悪人顔でびっくりしました。(メイク?)
ペネロペ・クルスは、美しさを隠して、おどおどとした殉教者で悲しみが胸にせまりました。
あとミシェル・ファイファーの告白部分も。
ポアロのケネス・ブラナーさん、とってもタフで強かったです。ポアロ像が特にないのですが、頭脳派だと思っていたので、強くてびっくりしました。
映画の感想とか話しながらするお茶は幸せのひと時です。
可愛いカップ。味はあまり好みではなかったけど。