かなりよかったです。
昔、大好きでハマっていた自分を思い出したり、懐かしさ満載。
かなり話しやキャラを忘れていたのですが、ババーんと甦りましたよ。

宙組、その組の名前のとおりピッタリな演目。背の高い男役さんが揃っている宙組。イケメン揃いだしw
小池先生らしいまとめ方で過不足ないです。女性の少なさもカバー、あれこんなにいたっけというくらい出ていた。(拡大させていたね)宝塚向きなんじゃないの?と思えたよ。

やっぱりオーベルシュタインが期待裏切らない出来でした。
発見はヤン・ウェンリーがすばらしい!ユリアンとのやりとりが、本当にらしくて、嬉しくなってしまった。。




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ここからネタバレで
す。

人物相関図 | 宝塚歌劇 宙組公演『銀河英雄伝説@TAKARAZUKA』
http://kageki.hankyu.co.jp/ginga/correlation.html

背の高さなどこちらで見ればわかりやすいかも。
宝塚歌劇宙組『銀河英雄伝説 @ TAKARAZUKA』制作発表 その1 | エンタメターミナル
http://enterminal.jp/2012/07/gineiden1/



一番印象に残ったのは、上記にも書いている通り、オーベルシュタイン@悠未ひろさんです。
この人がオーベルシュタインとわかり、楽しみだった。

この人は2003年のバウ・ホール「八犬伝」(もう10年前か!この公演自体いろいろ異色でおもろかったw)
の玉梓の息子、蟇田素藤(ヒキタモトフジ)という悪役をされていて、それがものすご~く印象的だった。
以後、宙組は割りとみる機会があって、見に行けば悠未ひろさんに目が行っていた。(背が高いからわかりやすいのもある)

オーベルシュタインの気持ち悪さ(いい意味で)があるからこそ、キルヒアイスとの対比、ラインハルトの迷いなどが説得力増すな~とベタほめかな。
まっすぐに清廉潔白に進もうとするラインハルトを影に引きずり込もうとするダンスの場面や「天使と悪魔」(小池先生好きだよねこのフレーズw。ラインハルトの心象風景、良いカツオと悪いカツオてな感じ)の葛藤場面などの見せ場もよかった♡
そして、オーベルシュタインといえば義眼ですよ。あの義眼のことをどう説明するのか?と思っていたのですが、

取り出しました!!!
そしてラインハルトに持たせました!!!
ここで友人と震えてしまいましたよ!!!

ああ~やってくれたな~と思ったけど、既に「銀英伝」が舞台化されているので、先もこういう演出だったのかしら??
そんなわけでもう一度みるとしたら、ラインハルトを翻弄するオーベルシュタインの場面が見たいです。

次にヤン・ウェンリー@緒月遠麻さん。
今までノーチェックだったけどヤンの役はとっても印象にのこった。「ああヤン・ウェンリーだな~」と自然に感じた。
ユリアンとのやり取りがいかにもらしくて、銀河帝国の場面の緊張感からホっとできる場面でもあった。
ユリアンを演じた人も可愛くて調べたら娘役さんが演じていた。美少年だった。
緒月さんは、ヤンをやってる時は背が高く見えなかったのに、ショーの部ではガラっとイメージが変わってスラっとカッコイイ男役になっていた。古典的な男役さんに見えた。素敵☆

トップコンビもバランスよく、宙組は背の高い男役揃いなので、銀英伝をやるのに本当にふさわしいなあと思えた。

ロイエンタール@蓮水ゆうやさん
私的には、絵から抜け出たようなロイエンタールだわ♡と思いました。
クール、影のある、モテ男だなあ。少し線が細いと思うのは欲張りすぎです。

その他ミッターマイヤーやビッテンフェルトなど、メインのキャラクターたちよく個性が出ていて大満足でした。
アンスバッハは可愛すぎるだろう!ですが凪七瑠海さん、忠臣アンスバッハを気味良く演じていました。
オフレッサーもでてきたし、ブラウンシュヴァイク公はじめ門閥貴族たちイヤみな役など脇もしっかりしていたな。(ベテランさすが)

チョット面白かったのは、ラインハルトが踊りだすのか、と驚いたwこういう場面見ると本当に「ベルばら」のオスカルみたいですね。
・ヒルダがパワーアップ乙女化していた、仕方ないと思いつついろいろウケる。ブルー・ブルーアイスブルー♪とか口ずさんじゃうじゃないか!!(笑)

キルヒアイスは私にとってとても特別なキャラクターなので、誰がきても何かしら「コレジャナイ」感が出ると思うので、書きません。
でも「がんばりなさいと言える立場ではありませんが、元気でいてください」セリフよかったです。

アンネ・ローゼも元が出来すぎた人間なので難しいけど、それらしくなっていましたね。
「疲れたら、私のところにいらっしゃい。でも、まだあなたは疲れてはいけません。」というセリフも難しいと思うけど、よかったと思います。
こうして舞台で見ると、アンネローゼはキルヒアイスにどんだけ頼むねん!と思ったwまあ心配はつきない弟だけれども。姉の気持ちはよくわかります。

フレデリカの父がクーデター首謀者を知り~という場面とかアニメではものすごく尺をとっていたのもあって衝撃的だったけど、舞台でこんだけ詰め込んでたので仕方ないというか、よく詰め込んだな~と思いました。


小池先生らしく画面を多用して、できるだけ話を知らない人にもわかりやすく工夫していたと思うけど、実際話しを全く知らない人はどうだったのかな~と思う
(知人で見たこと無い人が「面白かった」と言っていたらしいので大丈夫かしら?)

「銀英伝」好きの私からしたら、「ああ!あの場面、あのセリフ!」とそういう楽しみの時間でもありました。

マント・軍服、ドレス、イケメンぞろぞろな舞台なので、宇宙が舞台といえ戦闘シーンは歴代の舞台を変わりなく処理、宝塚でいままでやらなかったのが不思議なくらいですね。