今頃「NARUTO-ナルトー」を読んでいます。人から勧められたからなのです。
子どもの頃から結構な年齢まで「少年ジャンプ」を愛読してて「幽遊白書」「ドラゴンボール」などが大好きでしたが、最近ではジャンプどころか漫画もあまり読まなくなっていました。
でもこうして勧められると読んでみます。

「NARUTO」は少年ジャンプの王道のような漫画だなと久々に楽しんで読んでいます。
忍者の設定とか、世界観もジャンプらしく奇抜でユニーク(とはいえ忍者の話しってそんなに知らないのですが・・・そういえば、たまたま先日「甲賀忍法帳」読んだんです。その後にこれを読むのも不思議な偶然)

修行の課程や技を見せるのがジャンプらしい気がします。主人公や周囲のキャラも少年漫画らしい。
やはり主人公やライバルにはそれなりに「過去」が用意されてないとなのね。

ところで今読むとどうしても若い頃の楽しみで読むことは難しいです。
もっと若い頃に単純に登場人物たちの活躍と運命をワクワクして読むのも楽しかっただろうなと思う。でもそんな取り返しのつかないことを嘆いても仕方ありませんね。



とある物語作りをしている人の本に「物語を作るのに、主人公など人物には過去が必要です」と言うようなことが書いてありました。
確かにそうです。どんな人物にも過去があるので、それがない人物の物語なんて本当に絵空事になってしまうのでしょう。

「NARUTO」は過去レベルが神話の域まで遡るお話しなんですね。なんて壮大な話なのでしょうか。世に出る傑作は現在、過去、未来のつながりががっちり関係していることを描いている事は珍しくないですね。
そして私もこういう仕事をしていると、遺伝子という記憶や情報の伝達が本当なら、でも神話レベルの過去遡りは全くのフィクションではないんだと思います。

そして私自身、遺伝子と運命の関係が今を作ってるんだなと実感します。現在起きている現象は、自分の運命のレベルであり、先祖代々の傾向でもあると思えるフシがあるからなのです。
「蒔いた種は自分で刈り取る」という言葉がありますが、刈り取れなかったものが、次の世代まで残されている~そんなイメージです。
良い種ばかりを蒔いたらいいのですけど、悪い種も多分蒔いていますよね。それは自分で刈り取りたいですね。


「NARUTO」の主人公たちに架せられた運命を堪能しながら、そんなことを思いました。
本の中のことと思うのもいいけど、現代のこの暗さ、重さを充分に反映していると感じる。
すばらしいフィクションというものは大抵そうなのだと思う。

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