宝塚歌劇宙組公演 宝塚大劇場

ミュージカル・ロマン 『薔薇に降る雨』 作・演出/正塚晴彦
ロマンチック・レビュー 『Amour それは…』 作・演出/岡田敬二


いつものように、何の予備知識もなく見にいきました。
両方ともええやん!と思った。
そして作・演出を見て納得。
昔からこの両先生の作品は好きなのでした。


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お芝居の方は、謎も多いけど、ハッピーエンドだったし
相変らず、セリフが素敵で私は好きだな。


細かいことは忘れたけど、実家の負債の為に結婚をする

姉に、弟がその心情を話す場面で


そのことを辛いだけと捕らえない、自分の人生だから

そんな中にも良いことを探して行きたい~


というようなことを言うのね。本当にそうだな~と思いました。


でも7年てそんな昔かな~と思ったり。
グザビエの真意はどうやったん?と思ったり
ジャスティンが恋人と別れて夢をかなえる為にアメリカへ渡るのも
恋人=へレンからしたら、酷い話で、御都合主義的でもある。
そうだ、ヘレンからしたら、酷いな~ww
でもヒロインはあくまで、イヴェットなんでした。


ヒロインを影から助け、黙って去る。正塚先生のヒーロー像はキライではありません。
大和さんはスタイルよくて、かっこよかったですし、そんな主人公が惹かれてしまう
イヴェットは貴族の娘らしくどこか達観している中、情熱を秘める雰囲気が陽月さんに合っていました。
不器用で優しくタフな主人公には必ず、それを助ける友人がいるんです。
今回は大人で気の利く貴族のヴィクトール。それを演じるのは蘭寿とむさんでした。
大人で少しおせっかいな気のいいリベラルな貴族役がピッタリでしたね。


ダンスと歌でつなぎ、ユニークな場面もあって、楽しいお芝居でした。
夜会の場面でのデュエットダンスもたっぷり見せ場がありましたね。
あと必ずピンクの衣装で花影アリスさんが可愛くてどうしても目立っていましたね。


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ショーは私の大好きなロマンチックレビュー


ロマンチックバレエ、ラテン、スパニッシュなど大好きな系統の衣装が次々出てきました。
好きな音楽、好きなダンス、好きな衣装が舞台でっずっと見れるので終わるのが寂しかったです。

これでサヨナラなので、いろんな大和さんの姿、デュエットダンス、男役を従えての燕尾の場面もかっこよかったです。
蘭寿とむさんの「She」と唄う振り付けは手話かしら?素敵でした。
初舞台生のキビキビしたラインダンスも見ていると元気が出ます。