河合祥一郎理想の教室 みすず書房
このシリーズはどれもとても、面白そうで、
全部読んで見たいと思いつつまだ2冊目なんです。
この物語の派生や、シェイクスピアのすばらしさ。
ドラマツゥルギーとは何か、
オクシロモン(撞着語法、矛盾語法)について
←これ大好きなのに、こんな呼び方あるなんて知らなかった。
あと英文で説明されている韻文もおもしろかったです。
そして何より、ロミオとジュリエットのその分身と男性性と女性性について。
書かれている部分がすごく納得できて
原典があるけど、シェイクスピアがロミ・ジュリをスタンダード
に押し上げた理由がよくわかります。
あ~参ったな~そして恋するスピードですよ!
恋をしていると時間が変わるのです。すごく納得です。
相思相愛の恋とは加速装置なんですって!!
でも、恋をしたことのない方ご安心めされ、
作者の河合さんはこうも書いています。
「あんまり理知的で賢いと恋はできません。
皆さんは賢いことが良いことだと信じてきたでしょうが、
恋愛に関するかぎりそうではないのです。」
賢い方は恋に落ちないのです。
それに相思相愛になるのって
なかなかどうしてすごい低い確率ですよね。
バカになって、相思相愛の相手が見つかるのは、
人生においてそう度々有るわけの無い奇跡なのです。
