Bonjour
先週火曜日は世界女性の人権の日でしたね。
高校生の頃は名前はこそ聞いたことはあっても、ポッキーの日とか肉の日!と同じくらいに考えていた女性の人権デーですが、大学に入ってからはこの類の話題に敏感な友達が多かったので、少しだけ意識が高くなり、関連する授業もいくつか履修しました。
とはいえ、授業内で考えることや、新聞で「ジェンダーギャップ指数」についての記事を読む以外は日常で、格差を是正するために何かアクションを起こすわけでもなく、そもそも大きい問題だという認識がなかったというのが正直なところです。
そういえばアメリカに住んでいた時は何もなかった気がする…
いや、忘れちゃっただけかも?
なので今回、フランスの世界女性の人権デーへの取り組みには驚いたし、パッションの差を感じました。
授業で触れるのはもちろん、数週間前から張り紙やビラ配布で、デモの告知がされていました。
放課後に、女性の権利について考える特別講義が開講されたり、私の通う政治学院では外部からスペシャリストをお呼びしてのパネルディスカッションも行われました。放課後に行われたイベントなのにも関わらず、大教室が人でいっぱいになっていたので、一部の人が関心を持つテーマなのではなく、社会全体で取り組んでいる課題なのだと感じました。
あくまで私のイメージですが、日本でも一部のいわゆる「意識高い系」の人や、実際に女性であることで不利な経験をしたことのある大人の方が活動しているものの、社会全体としての関心は低く、男性どころか女性でも重要視していない人も多い印象です。
日本に比べたら女性の社会進出は進んでいるし、先進国の中でもリーダー的ポジションを務めることが多いフランスですが、彼ら曰く「まだまだ」のようです。
語学学校の先生から聞いた話ですが、学校現場においては女子生徒も男子生徒も平等に評価されるものの、社会では女性の役員登用率は男性に比べて低く、「ガラスの天井」も存在する、と言っていました。ジェンダーギャップ指数の低い北欧諸国が地理的にも身近にあるため、ロールモデルにできるのはいいなあと思いました。
フランスは1792年に初の普通選挙が実施されています。まだほとんどの国で一部の貴族階級にしか参政権が与えられていなかった世界で、いち早く平等選挙を行ったということで、男女平等については進んだ国だというイメージがありました。
(日本の普通選挙法は1925年)
しかし婦人参政権法については、第二次世界大戦後の1945年にようやく採択されているので、日本とほぼ変わらない時期。フランスの女性もなかなか苦労したようです。
女性の人権デーに便乗してなのか、アパレルショップや、スーパーの女性用品がセールになっていました。
友達は「女性人権デーをブラックフライデーみたいにしないで!意味がある日なんだから!」とプリプリしていましたが、なんでも商売に繋げたがるのはどの国も変わらないのだな~と思った私でした。
(世界女性デーの本当の意味を見失っていないか、と警鐘を鳴らす記事)
それではまた!Bisous