なにもかも放り出して
誰も僕を知らない場所に行きたいと思い
一人旅をするはずだったのに
ひょんな事からユノと一緒に過ごす事になった。
僕はどちらかというと人見知りなんだけれど
朗らかで人懐こい彼は、こちらに警戒心を抱く隙も与えず
まるで以前からの知り合いだったように打ち解けていった。
とはいうものの、
旅に出たくなった「理由」を思い出して
黙り込んでしまうのは僕の未熟さ故。
それでも、察しているのか天然なのか
まるで気にしていないように振る舞ってくれる彼には、
正直、助かった。
それに、全くの無計画で飛び出したものだから
その日に泊まるところも決めていなくて、毎日適当に、
ホテルを検索しては泊まり歩いていた僕にとって、
無料で宿泊させてもらえるのはとても有難い。
しかも豪華な別荘ときたらそれはもう最高。
安心して気が緩んだのか、
窓の外を流れていく景色を眺めているうちに
僕はいつの間にかウトウトと眠ってしまった。
緑はリラックス効果があるというから
そのせいかも知れないけれど
バラードを歌うユノの声があまりにも心地よく、
まるで子守唄のように眠りを誘ったのも事実だ。
「おい、チャンミン、起きろ。着いたぞ」
「、、、ん、、、」
重い瞼を薄く開けると
やたらカッコよく車から降りるユノの姿が見え、
同時にすぅっと海の香りが鼻先を掠めた。
どうやら例の、プライベートビーチのある別荘に着いたらしい。
「起きてる、なんてよく言うよ(笑)、熟睡してたぞ」
「、、、睡魔には勝てなかったんです」
「(笑)、よし。お前も早く荷物下ろして、とりあえず飯の準備しようぜ」
「あ！その前にひとつお願いが、、、」
「お願い？、あ。わかった。電話借りたいんだろ」
「違います。スマホ持ってるんで」
「あ～～、トイレか」
「違いま、、、違わなくもないけど、、、」
「なんだよじれったいな。、早く言えよ」
「なっ！あなたが余計なコト言ってんでしょ。
あぁ、とにかく、着いて早々申し訳ないんですが、
お風呂貸してください。昨日から入ってないんです」
「どうりでなんか匂うと思った」
「えええ！！ほ、ホント！？(クンクン）」
慌てて脇の下や頭を掻いた指を嗅いだり
靴を脱いだ足を顔まで持ってきて
悪臭を放っていないか確かめまくった。
そんな僕を見てユノは甲高い声で大笑いし、
手を引っ張って車から降ろすと
クン、と首筋を匂って悪戯っぽく微笑んだ。
「臭いなんて誰が言った？俺の好きな香りって意味で匂うって言ったんだけど？」
「え、、、あ、、、そう、、、なんだ」
ユノの顔が近くにあるせいか、
心臓がドクン、と打ってなんだか緊張してきた。
「変な顔して(笑)、風呂ね、風呂。
どうぞ自由に、、、あぁ、そうだ、
露天があるから、そっち使うと良いよ」
そうして案内された露天はなんと、
オーシャンビューで景色が素晴らしく良く、
おまけにユノがバブルバスにしてくれたので
僕はすっかり興奮してしまい、
まるで子供のようにはしゃいでしまった。
「あ”ーーー最っ高！めっちゃ気持ちいい！」
「太陽を浴びながら、こんな景色の良い場所で
ジャグジー風呂に入れるなんて、この旅一番の贅沢だよ」
体がさっぱりしただけではなく、
気分もリフレッシュされ、
溜まっていた疲労もすっかり癒された。
━─━─━─━─━─
風呂から上がり家の中に戻ると、
中庭の方で何やらユノの騒がしい声が聞こえてきた。
どうやら炭を焚いているらしいのだが、
香ばしい匂いが部屋の中まで漂って、
煙までどんどん流れてくるものだから
ボヤでも出したんじゃないかと心配になり
大急いで駆けつけた。
「お、チャンミン、あがったな。綺麗になってさっきよりイケメンになったじゃん」
「そんな事より、煙！すごすぎ！火はちゃんと点いてる！？」
「もちろん。ほら、ちゃ～～んと」
「、、、ほんとだ」
「ユノは出来る男だ」
「なるほどですねぇ、、、」
「でも、料理は全くダメだから、、、
チャンミンあと頼むね♪その間に俺もさっぱりして来よう～っと♪」
そう言ってユノは着ていた服を脱ぎ出し、
その辺にポイポイ放りながら
向うへ行ってしまった。
料理は全くダメだって？
いやいや、これ、自分から言い出したくせに。
ははーん、なるほど。
確信犯だなこれは。
ったく。
僕が全く料理の出来ない男だったらどうするんだ？
なんて思いつつも、
あそこで僕を拾ってくれたお礼と、
泊めて貰う恩は返さないといけないから
ちゃんとやりますよ。
じゃぁ、とにかく肉を焼くとしよう(笑)
「クク、、、やってるやってる(笑）
直感でぴーーんと来たんだよね
チャンミンは何でもできる男だって。
さすが俺。見る目ある～」
つづく
ﾟ･*:.｡..｡.:*･ﾟﾟ･*:.｡..｡.:*･ﾟ
こんにちは～(*^-^*)
お久しぶりです。
約２週間ぶりでしょうか
まだまだ西日本豪雨の爪痕が
大きく残っている地域が多いですね。
この酷暑で復旧作業も相当大変でしょうし、
避難されている方も厳しい状況ですね。
連日報道されているのを見ると
胸が痛みます。
うちの地域は全くと言える程報道されないので、
地元の人しか知らないと思いますが、
それなりにダメージを受けたとこでして、
今週の木曜日にようやくJRが、区間的に運行を再開し、
封鎖されていた国道が通れるようになりました。
これで便利に、あちこち行き来出来ます～～
そしてわたしは、連休前からしばらくの間、
こちらのお部屋どころか、
毎日更新していたInstagramでさえお休みし、
SNSから離れて暮らしていました。
※今はすっかり元通り～
あの豪雨の影響で思いがけない状況に陥ったのに、
どう考えても理不尽な出来事があり、
それは解決させたのですけれど、
本当に不愉快で気分が落ちました。
相手が居る事なのですが、、、
私はヤツを、絶対に許さないでしょう。
o(｀ω´*)oﾌﾟﾝｽｶﾌﾟﾝｽｶ!!
あとは、
チケットに関して
ちょっとした事あって疲れてた。
(￣∇￣;)ハッハッハ
けど、ちょうど連休もあったし
達に話を聞いてもらったり
しょうもないライン(笑)も含め
本当に良い気分転換になった
そして最終的にはやっぱり
ホミンなのでした
ﾓｼﾞ(((*´ε｀ *)(* ´З｀*)))ﾓｼﾞ
そして、
今夜はMステだね
つまらない事言ってる人達が居るけど
そんなのどうだって良いじゃない♪
ふたりが日本の番組に出てくれる事が嬉しいし、
とにかくふたりの姿が観れるだけで幸せ
楽しみ～～
みさねぇ
kayominaさん
コメントありがとうございました♪
リコメ完了しています♪
今回もお読み下さり
ありがとうございました
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