#49「Contact」
「、、、逆って?、っていうか、ふたりともあの人を知ってるのか?いゃ、知ってるんだな」
ユノの顔は険しく変わり、
それはどこか悲しそうにも見える。
ドンへはユノとChloeの間に立ち、
ユノと向き合った。
「あのなユノ。ヒチョルさんには俺たちみんな世話になってるんだ。それにあの人はお前を、、、お前たちの事を誰よりもよく知ってる。だから、」
「だから?だから何だよ。どういうお世話されてるって?それに、俺の事をよく知ってるとかなんなんだよ。また俺だけ蚊帳の外か(笑)」
ユノはあからさまに不貞腐れ、
それ以上話を聞く気が無くなったのか
「ふん」と鼻先で嫌味に笑い、
足早に自分の席に向かって行った。
その場に残る二人はお互いを宥めるように頷きあって、
ユノに気付かれないような
小さい溜め息をつくしかなかった。
全てを打ち明けてしまいたいのは山々だが、
理由があるからこそ、それが出来ないというジレンマ。
ふたりも辛いのだ。
結局、その日はずっと不穏な空気が流れ、
3人とも必要最低限の会話しかしなかった。
もちろん仕事中なのだから私語は慎むべきではあるが、
重苦しい雰囲気はオフィス全体に伝染してしまい、
昼休みになると、蜘蛛の子を散らすように、
みんなそそくさと出掛けてしまった。
残っているのは3人だけだ。
「 、、、ふたりとも、お昼行かないの?」
Chloeは一応ここのトップなのだから、
二人を気遣い、声を掛けてみるが
どうにもノリが悪い。
ユノはいったん顔を上げて首をぐるりと回しただけ、
ドンへに至っては、仕事の手を止めようともしない。
痺れを切らしたChloeは「上司」をやめて
プライベートモードに切り替えると皮肉気味に呟いた。
「、、、あぁもう、あんた達めんどくさすぎる。ちょっとヒチョルさんに電話するわ」
そう言ってスマートフォンを手に取った。
それを見たドンへは阻止しようとしたのか、
慌てて席を立ちChloeの手首を掴む。
「ちょ、、、ちょっと待てChloe、落ち着いて考えろ。そんなことしたら、」
「うるさいなぁ。どうせユノには知り合いだって事バラしちゃったんだから」
「いゃ、だからって、」
「どこまで話していいか聞くだけ、、、あ、もしもし?ヒチョルさん?Chloeです。お伺いしたい事があって、、、そう、ユノさんの機嫌がとっても悪いんです。、、、あぁ、横で騒いでるのはドンへですよ(笑)」
とうとうChloeはドンへの妨害を振り切って
本当にヒチョルに電話をしたようだ。
その様子を見ていたユノは、内心とても驚いていた。
自分が思っていたよりもずっとヒチョルと親しそうだし、
敬語を使うあたり、彼の方が上の立場と推測出来るからだ。
とてもそんな風には見えない振る舞いと風貌だが、
いったいどんなヒエラルキーが隠されているのか、
新たな疑問と興味が湧いて来る。
宗教的な物か、それとも別の組織か、
あの怪しい出で立ちから想像するとしたら
どれも胡散臭い事しか思い浮かばない。
そんな事を考えている間に
Chloeとヒチョルの話はついたようで、
スマートフォンには元通り手帳型のカバーが閉じられ
デスクに置かれた。
「というわけでユノ。今、ある程度は聞いてたわよね?」
「聞いてたというより、聞こえてた、が正しい」
「ヒチョルさんからお許しが出た部分に関してだけ説明する」
「お許しって、あいつ何様?」
「とっても偉い方。因みに、あなたとチャンミンもね(笑)、、、それより、まず黒い靄(もや)についてだけど、あれはあなたに対する強い憎悪。チャンミンをも巻き込んでね。チャンミンと親密になればなるほど、あれは強力になっていく」
「さっきドンへは、ヒチョルの立場は逆って言ってたけど、逆って何だ?あいつが俺たちに近付いた理由は?」
「黒い靄からあなた達を守るためにヒチョルさんがいるの。そのお陰で今はそう酷くないけど、今後はわからない。あなたとチャンミン次第ね」
「守る?あいつにそんな事出来るの?百歩譲って俺たちを守ってるとして、それがなんの得になる?」
「あなたとチャンミンがこの世界で過ごしている事は全て、大きな意味を持つからよ」
「例えばどのくらい」
「そうね、、、あるふたつの国の〝運命〟が掛かってるくらい」
「(笑)、馬鹿馬鹿しい」
会話としては成り立っている様だが、
ユノとしては言い訳程度に受け止めていた。
黒い靄に関しては多少気にはなっていたものの
あまりに壮大なスケールを持ち出すChloeに若干引き、
全てに於いてそれを打ち消すための受け答えしかしていない。
Chloeはもちろん気付いているが、
直ぐに受け入れてもらえない事ぐらい
想定範囲内なのだから構やしない。
でも、ドンへは少し違うようだ。
眉間に皺をよせ、ユノが発言するたびに
頭を掻いたり足を鳴らしたりと
苛立ちを表していた。
そこへ持ってきて、ユノが更に否定的な発言をしたものだから
決定的にドンへの勘に触ったらしく、
じろりとユノを睨み付けた。
「国の運命だなんて、どこかの王様でもあるまいし。俺には無縁。関係ない」
「おい、、、今、お前なんて言った、、、」
「ドンへ。今は口を挟まないで。、それから、私たちが生きてる現在は、全て仕組まれたシナリオに沿ってるらしい。けれど、それがどんなストーリーなのかは自分達にはわからない。ただ、普通に暮らしていくしかない」
「仕組まれてる?、そんな事を誰が出来る?」
「だから何度も何度も言ってるでしょう?黒い靄よ!、、、そのうちはっきり思い出すでしょうけれど、ひとつだけ知識として与えておく。ヒチョルさんが話していいと言ったのはここまでだからちゃんと覚えておいて。、、あなたは以前、その者の正体を暴き、戦ったことがある。そして、、、そしてね、、、」
ここまで来て、Chloeはすこし躊躇いを見せ、
ドンへもまた同じ気持ちなのか、
不機嫌な顔つきから心配そうな表情へと変化した。
ユノは続きを催促する。
「、、、そして?」
「実際に手を下したのは、、、チャンミンよ」
つづく
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
こんにちは_(┐「ε:)_
お久しぶりです
体調不良により、しばらくお休みを頂いていました、
「秘密」ですが、少し進めてみました(・ω<) テヘペロ
その後どうか、ですが、
まず顔の湿疹ですけれど、あれから結局
首の方まで広がってしまって
触るとザラザラって感じで
見た目も悪いし痒いし、掻くとヒリヒリするし、
本当に凹みました。
外出も基本、ノーメイクとマスク。
誰にも出逢わないように、
サッと行ってサッと帰る。
そりゃもぅ、さながら忍者の如く。
でも、さすがステロイド。
怖い面もあるけどきちんと使えばすごく良い薬だと思う。
ようやく顔全体のは落ち着いて、あとは
フェイスラインから首の方が少し残ってる程度に治ってきました。
よかった~~~♪
カフェインアレルギーは、
毎度の事で慣れっこだからスルー←
低血圧は基本形だから
これもスルー
怠かったら寝とくしかない
あとは気象病、、、、
これは厄介ですね
特に今は季節の変わりめだし、
ただでさえ何かと体が変化するお年頃、、、
ちょうど約一年前に子宮全摘してから初めての春だし、
やっぱりなにかしら影響出てるのかもね
自分が思ってる以上に
身体はデリケートって事かしら
くぅ姉さん
がまりあんさん
ひまわりちゃん
コメントありがとん♪
リコメ完了しています♪
カレンさん
メッセージありがとぅございました♡
お返事がめちゃめちゃ遅くなってごめんなさい
お休みの間にも様子を見に伺って下さった皆様
本当にありがとうございました♪
アメブロに登録してない方(読者登録されてない方)も
沢山遊びにいらっしゃって下さり、とっても嬉しいです
ありが㌧

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