読み切り・「例えば」
これは僕だけの特権なんだけど
ヒョンは
僕の言う事なら100%受け入れてくれる
仕事上なら他の人の意見も聞くけれど
プライベートに関してはぶっちゃけ
僕のアドバイスのみ、だ
例えば
ヒョンが最近やたらと口にする
「アメリカーノ」
二年前のある日僕は
「いつまでもアイスチョコなんて子供みたい。軍隊にはそんなもの無いんだし、アメリカーノくらい飲めなきゃ大人のオトコなんて言えないんじゃない?」
ってヒョンに言った
そしたら
「だって苦いじゃん!」って(笑)
でも本当に
軍隊で困ると思ったから
どうにかしなきゃって
僕は真剣に考えた
それで
入隊前にうちに泊まりに来てとヒョンに頼み
ある作戦を決行することに決めたんだ
夕食後
音楽を聴きながらまったりしてる時
実践あるのみ
「ヒョン。あれからアメリカーノ飲んだ?」
「んー、、、飲んでナーイ」
「ったく。シロップ入れて良いから挑戦してみてって言ったでしょう?」
「分かってる分かってる。今度飲んでみ、」
「こっち向いて!」
「な、、、ン"ッ!?んんっ、、、」
僕は淹れたてのコーヒーを口に含み
そのままヒョンに口付けたってわけ
「ほーら。さっさと飲み込んで。あ、それとも飲めないって?へーぇ。せっかく、特別に!口移ししてあげたってのに」
「ん"ーんーーー!!(ゴクリ)、うへぇ!に、にが、」
「苦い!、、、なんて言わないよねぇ?いつもあんなにヒョンがねだる、く・ち・う・つ・し!だよ?(¬J¬)」
「だ"ーーっ、、、いゃその、甘いなぁーて言おうとしたの!」
最初のひと口は僕から
でも、
ふたくち目は
自分からマグカップを手に取って
口に含んだ
ヒョンはもう
苦そうな顔はしなかった
「変だな、、、チャンミンみたい。甘い」
「(笑)、ねぇヒョン。これから軍隊に入ったら苦手なコーヒーを飲む機会が殆どだと思う。それで、今のこと思い出したら、ある意味暗示に掛かって飲めるようになるんじゃないかなって、僕なりに考えてみたんだ、、、ちょっと恥ずかしかったけど」
「じゃ、大成功だな(笑)これから先俺が飲むコーヒーは全てお前の味、、、あ、でも念の為にもう1回、、、いゃ、2回?んー、、、今夜ひと晩中キスしたら、もっとしっかり覚えるに違いない」
「何言ってんだか(笑)、良いですよ。気が済むまで、あなたの好きなだけ」
そしてその夜僕たちは
朝になるまで抱き合った
しばらく逢えなくても
お互いの体温や感触を
忘れないように
そんなわけで
ユノヒョンはそれ以来
アメリカーノばっかり(笑)
アメリカーノを飲みながら
僕のキスを思い出してる
あぁ
恥ずかしい///
だから最近は逆に
飲みすぎは良くないって
ずっと言ってるんだ(笑)
オワリ
*☼*―――――*☼*―――――
かなり気管支が落ち着いて
体調が良くなってきたところで
リハビリがコレって……ꉂ(*°∀°*)ハハハ
あーいとぅいまてーーん
(:D)┓ペコリンチョ
読んだよ♪の
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