Snowy136はこちらから→★
Snowy prince・137「始動」
「空間を動かせるなら、Snowyへも繋げられるだろ。難しいのか?」
「ううん、チャンミンが王として許可を出してくれるなら容易い事なんだけど、、、ただ、家ごとってなるとその、、、」
「、、、ん??」
「君の国のホビット、っていう人達に、僕の可愛いネコちゃんのお世話を頼まなくちゃならないだろ?だから、ちょっと迷ってるんだ」
ヒニムって本当に意表を突く人。
自由奔放で大胆不敵かと思いきや、そんな事で遠慮するなんて。
だけどその気持ちは分からなくはない。
僕だって初対面の人にいきなり頼みごと何て出来ないし。
ましてや今まで避けていた国の人なら尚更に。
けど、ホビット達がどんなに気さくで心優しい人達かは
僕がよく分かっている。
「大丈夫だよ、ヒニム。彼らはぶっきらぼうだけどすごく優しいんだ。それにとっても陽気だし、きっとヒニムと気が合うと思う」
「、、、そぅ?」
「酒なんか一緒に飲んだら、たちまち意気投合だろ(笑)」
「へ、、、ぇ、、、なんか楽しみになってきた。、、、それなら家ごとお邪魔させてもらうよ。そうと決まれば、早く行こう。結構揺れるからちゃんと片付けて」
「よし。、、、あぁ、ヒニムの家はどこに設置する?」
「ん~、、、城の敷地内が良いね」
「屋根の上でも庭の隅っこでも良いけど、日当りのいい場所にしてよ。この子達、日向ぼっこ大好きだからさ」
「(クス)うん、わかった」
それから僕たちは、ここへ来た時と同じように玄関の外に出て並び、
ヒニムが家を取り囲むように描かれていた魔法陣の中で
ぶつぶつと呪文を唱えると、渦のようなものが巻きあがって
穏やかな日差しは一気に遮断され、グラグラと地面が揺れ始めた。
転ばないように踏ん張っていると、風の音にかき消されつつも
ヒニムが大声で叫んだ。
「チャンミナ!君がこの家を置く場所を思い浮かべて!途切れさせず、ずっと頭の中に!」
「あぁ、えと、、、城の南側!ミノが作ったローズガーデンの傍へ!」
「よし!」
ーーーーゴゥ、、、ッ、、、
大きな風の音と磁場が歪む感覚が続いて
僕は軽い目眩を起こし思わず膝をつくと、
咄嗟にユノが体を支えてくれて、何とか転んでしまわずに済んだ。
ヒニムはずっと魔法陣の中で両手の指を組み
呪文を唱え続けていたが、来た時よりも手間取っているようだ。
「ねぇユノ、、、Snowyにはもう結界なんてないはずなのに、どうしたんだろう、、、時間が掛かってるみたい」
「あぁ、、、とは言ってもやっぱり異国に入るわけだからな。何しろ燃え盛る炎の国から氷の国なんて、真逆の環境なんだし。色々あるんだろ」
「色々って?」
「わかんないけど、色々はいろいろ(笑)、、、ほら、ちゃんと捕まってろ。お前細いから飛ばされるぞ」
僕たちには何もしてあげられなくてもどかしいけれど
暴風と揺れに耐えながらヒニムを見守るしか無かった。
10分と少し経った頃だろうか。
次第に風と空間の歪みが落ち着いていく感じがして
同時になんだか懐かしい匂いが鼻先をかすめた。
「ん、、、澄んだ氷の匂いがする、、、」
「お前と同じ香りだな。、、、って事は、、、」
「、、、ふぅ。時間掛かっちゃってごめんよ。もうすぐ霧が晴れて辺りが見えてくると思う。そしたら分かるだろうけど、ここは君たちの国。君たちの城さ」
そう言われてほんの数十秒の間に見事に霧は晴れ、
見慣れた風景が目の前に広がった。
「、、、僕たちの城だ」
「戻ったな。、、、ヒニム、ありがとう」
「お礼なんて(笑)これから厄介になるんだから、こっちがお礼を言わなくちゃ」
「そんな、、、、、って、ん?」
僕たちがホッとした矢先に、
城の方からドタバタとホビット達が駆けてきた。
数日ぶりだけど、なんだかとても懐かしくて手を振ったのだけど、
誰も降り返してくれないみんなの顔は、心なしか険しく、
むしろ必死の形相で走ってくる。
ーーーーお!!お、王子様!
ーーー王様ダロ!
ーーーいったい何事だ!!
ーーー王様に対して失礼ダヨ!
ーーー王様ご無事ですか!?
ーーーユノ先生はドコだ!何してる!
なるほど。
つまりは僕の身を案じて全速力で駆けつけてくれた、ってわけだ。
本当にこの人達は、見た目は随分とお爺さんだけど
なんて愛らしい人達なんだろう。
「やぁ、君たち(笑)出迎えてくれたの?ありがとう(クスクス)」
「俺はここ。ただいま」
ーーーなにを呑気に!いきなりすごい音がしたと思ったらなんだよ!アンタがついていながら王様を危険な目に、、、って、、あん?
ーーー、、、ダレだこいつ?
僕の陰に立っていたヒニムが恐る々、一歩前に出て姿を現すと、
ホビット達は揃えたように、後ろに一歩下がった。
怪訝そうな表情ではあるけれど、
多分"見たことも無いような美しい青年に言葉が出ない"
っていうのが本音じゃないかな。
「あぁ、みんな。彼は火の国からのお客様。ヒチョルさんだよ」
ーーー火の国から、、、
まだまだ保守的なホビット達は当然のことながら騒めいた。
「ついでに言うと、俺の従兄弟になる」
ーーーはぁ?
ーーーもぅ、何が何だか、、、っとにいつもお二人は唐突なんだから!
「ごめんごめん。今夜ちゃんと説明するから。、、、大事な話もあるし」
「とりあえずヒニム、自己紹介でも(笑)」
「あ、うん。えっと、、、ホビットの皆さん、こ、こんにちは。僕は火の国から来たヒチョルと申します。あの、、、僕は牛乳とラーメンが大好きです、、、それと、、、お酒も好きだし、それから、」
ーーー飲めんのか
「あ、はい。人並みには」
「一緒に飲めば分かるさ」
それから僕たちは、空間ごと移動してきた事と、
暫くここにヒニムの家を設置しておく旨を話し、
家の中を見せて危険はないという事を理解してもらった。
とりあえず安心したホビット達は、ひとりずつ
挨拶を交わしてからそれぞれの仕事場へ戻って行き、
ヒニムはここへ来るまでに予想以上のエネルギーを消耗したらしく、
少し眠りたいというので、ここで一旦それぞれの部屋へ戻る事にした。
僕とユノも、寝室に戻るなり気が抜けたのか、
二人してベッドに飛び乗って横になり、
そのままぐぅぐぅと眠り込んでしまったらしい。
目が覚めた時には、もぅ夕方近くだった。
つづく
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
こんばんは
何日ぶりでしょうか、、、
久しぶりにSnowy更新しました。
いつ終わるんかね、これ(笑)
ブ━━∵;(;:゜:鑾;゜;,);:━ッ!!
ホミンルームお腐会までのカウントダウン、開始です(*^-^*)
参加表明された読者様、また改めてメッセさせて頂きますね♪


いつもありがとうございます
今年もポチッ
とお願いします
なんて愛らしい人達なんだろう。
「やぁ、君たち(笑)出迎えてくれたの?ありがとう(クスクス)」
「俺はここ。ただいま」
ーーーなにを呑気に!いきなりすごい音がしたと思ったらなんだよ!アンタがついていながら王様を危険な目に、、、って、、あん?
ーーー、、、ダレだこいつ?
僕の陰に立っていたヒニムが恐る々、一歩前に出て姿を現すと、
ホビット達は揃えたように、後ろに一歩下がった。
怪訝そうな表情ではあるけれど、
多分"見たことも無いような美しい青年に言葉が出ない"
っていうのが本音じゃないかな。
「あぁ、みんな。彼は火の国からのお客様。ヒチョルさんだよ」
ーーー火の国から、、、
まだまだ保守的なホビット達は当然のことながら騒めいた。
「ついでに言うと、俺の従兄弟になる」
ーーーはぁ?
ーーーもぅ、何が何だか、、、っとにいつもお二人は唐突なんだから!
「ごめんごめん。今夜ちゃんと説明するから。、、、大事な話もあるし」
「とりあえずヒニム、自己紹介でも(笑)」
「あ、うん。えっと、、、ホビットの皆さん、こ、こんにちは。僕は火の国から来たヒチョルと申します。あの、、、僕は牛乳とラーメンが大好きです、、、それと、、、お酒も好きだし、それから、」
ーーー飲めんのか
「あ、はい。人並みには」
「一緒に飲めば分かるさ」
それから僕たちは、空間ごと移動してきた事と、
暫くここにヒニムの家を設置しておく旨を話し、
家の中を見せて危険はないという事を理解してもらった。
とりあえず安心したホビット達は、ひとりずつ
挨拶を交わしてからそれぞれの仕事場へ戻って行き、
ヒニムはここへ来るまでに予想以上のエネルギーを消耗したらしく、
少し眠りたいというので、ここで一旦それぞれの部屋へ戻る事にした。
僕とユノも、寝室に戻るなり気が抜けたのか、
二人してベッドに飛び乗って横になり、
そのままぐぅぐぅと眠り込んでしまったらしい。
目が覚めた時には、もぅ夕方近くだった。
つづく
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
こんばんは
何日ぶりでしょうか、、、
久しぶりにSnowy更新しました。
いつ終わるんかね、これ(笑)
ブ━━∵;(;:゜:鑾;゜;,);:━ッ!!
ホミンルームお腐会までのカウントダウン、開始です(*^-^*)
参加表明された読者様、また改めてメッセさせて頂きますね♪


いつもありがとうございます
今年もポチッ
とお願いします







ぜひぜひ