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Snowy prince・114「望み」
「あの、、、ヒニム。この事を知ってる人は他にも?」
「ん?、、、ふふ、意外な事に王妃はご存知」
「万が一の為に、、、黙認を?」
「そうだろうね。実際、王妃はユノのお母様以外の子は産めなかった」
「あなたのお母さんにきょうだいは?」
「居ない。どちらにせよ、一人しか子供を持ってはいけなかったと聞いてる、、、あぁ!ほら!二人とも早く食べて。ちっとも減ってない」
内容的には物凄く重々しい。
それなのに彼は底抜けに陽気だ。
立場的には相当危険なはず。
それこそ、命を狙われるぐらいに。
「ヒニム。もう一度お伺いします。、、、他にこの事実を知る人は?」
「絶対に居ない。僕だって命は惜しい(笑)、、、知ってるのは僕と母だけ、、、だった」
「、、、だった?」
「僕は孤独の身なの。母は数年前に亡くなって、父は子供の頃に人間界へ行ったきり未だに戻ってこない。まぁ、時の流れが違うから、恐らくもぅ生きちゃいないでしょうね。僕の家族はこの子だけだニャ~」
「、、、お悔やみを、」
「あぁ、やめてやめて。湿っぽいのは性に合わない。、、、済んだ事だから良いの。ほら、とっとと食べなさいってば!片付けが遅くなるから早く!」
隠された存在とはいっても、王妃の理解があった上で城に従事し、
こんな立派な持ち家もあるのだから
蔑ろに扱われる事も無く、
それなりの恩恵を受けてきたのだろうけど、
一人で背負うにはしんどい時もあったに違いない。
それでも彼はこんなにも明るくて、
なんだか僕自身がとてもちっぽけに思えた。
そんな気持ちを察してか、ユノが手を伸ばし
僕の腕を二、三度きゅっきゅ、と握ったから
返事の代わりにユノの手をぽんぽんと叩いた。
返事の代わりにユノの手をぽんぽんと叩いた。
それにしても、
何度もユノを探しに人間界へ出掛けていたというのが気になる。
「ご馳走様、ヒニム。とても美味しかったです。それで、もうひとつ質問しても良いですか。」
「やっと食べたね。お粗末さま(笑)で?なにかしら、質問て。僕の喋り方についてなら追求しないで」
「じゃなくて、、、何故あなたはユノを探して居たのですか?」
「、、、陛下の命令?」
「ていうか、やっぱりユノは直系だからね、、、僕の祖母は庶民。意味わかる?王妃はいわゆる富裕層。しかも貴族。ユノと僕は同じ陛下の血が流れていても重みは全く違うのさ」
「ヒニムが直系である事には変りないでしょう?」
思わず立ち上がったユノの腰に手を充て
落ち着いて、と呟き、
それから「王族」というもの、直系を重んじる習慣など
今のユノには適切ではないかも、と思いつつも
いわゆる「伝統」という名目の中身を話して聞かせた。
「(パチパチパチ)とっても分かり易い説明だった。さすがPrince。けどね2人とも。誤解しないで。僕は、継承権から除外されているわけでは無いの」
「、、、じゃぁ、順番から行くともしかして、あなたは第一位?」
「そうだね。ふふっ、火の王族って呪われてるのかも。もぅ何年も男子が産まれてないんだもの」
「、、、、、」
「ユノを探してたのはただ、僕の中での拘りというか、迷ってるというか、、、あと単純に、ユノに会ってみたいと思ってたのもあるし、、、思ってた通りイケメンだったけど」
「よしてくれよ」
「それに、ユノの存在を知ったのに戦わずして勝つ、なんてフェアじゃない気がしてね」
「た、戦うって、なにそれ!?」
今度は僕が咄嗟に立ち上がった。
それも、思い切りテーブルに手をついて。
「チャンミナこそ落ち着けよ。安心しろ。彼は戦いなんて好まない人だ。人を傷つけるような事はしないよ。まして自分の欲の為になんて、、、絶対に」
「え、、、あ、、ごめん、、うん、、、、」
「ふふ(笑)、ホント君たちって良いカップルだね。ユノの言う通りよPrince。僕は実際に戦うなんて事なんてしないから、、、、、ってあぁ!!こんな時間じゃない!」
「あ!急いで片付けます!」
「あ"ぁ"!!洗わなくて良いからシンクに投げといて!今夜もここに泊まって後片付けしてくれりゃ良いから。さ、全員支度整えて!あっ歯磨き忘れずに!」
それから僕たちは急いで食器を片し、身なりを整えると、
ヒニムに外へ出る様に指示された。
「扉は開け放して置いて。、、、じゃ、これから家ごと移動するために呪文を唱える。そしたら竜巻のような強い風が一瞬吹くけど驚かないで。次に目を開けた時はもぅ、、、火の国よ。さ、行きましょう」
つづく
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
こんばんは~(/・ω・)/
ユノが休暇を貰えたそうで良かったですね(*´ω`*)
チャンミン、お土産渡すよね絶対w
きっともぅ知ってたんだわ。
とっくにカカオでやり取りしてたのよ。
ユ「フェスが終わったら休暇が貰えるから逢いに行くよ」
チ「うん。楽しみにしてる(^^)あ、ヒョン、お土産何が良い?」
ユ「チャンミン」
チ「了解kkk」
なんちてーーー!!!
なんちてなんちてーーー!!
(:.;゜;Д;゜;.:)ハァハァ
しかし、冗談抜きで、
ユノ、チャンミンと逢えるかな、、、
前回の、私のお話しのスタイルに関して、
コメントを下さった皆様、本当に有難うございました。
嬉しかったです

リコメ完了しています(*^-^*)
また、コメントを下さらなくてもこの部屋に遊びに来てくれる皆様も
本当にいつもありがとうございます

なにしろ「気の向くまま更新」なので、とっくにランキングは重要視してないのですが
それでも正直、アクセス数やいいね、があると、やっぱり嬉しい気持ちになります。
Snowyが予定よりも随分長引いてますが←(笑)



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