Snowy prince・108「夢」
僕たちは火の国へ向かう為、ホビット達に見送られて城を後にした。
もちろん、例のファイルも携えて。
つい先日、国民全員がくぐった大門を抜けて
森の奥深くへと進む。
一見、この冬の王国は、森の一番深みにあると思われているが
実はそうではない。
他国への入口へ繋がる道があり、
それは王族だけが知り得る秘密だ。
なぜ民衆には知らされていないのかというと、
他国との過剰な接触や侵略を防ぐためだ。
更に、他国への入口となる場所までは相当に険しい道。
恐らく無傷で辿り着く事など、
様々な能力を持つ民衆だとしても到底無理だろう。
この場所では、能力はほぼ使い物にならないからだ。
但し、王族に限りこの道は開けていき、
普通に歩いて先へ進むことが可能になる。
この事実を掻い摘んでユノには説明したのだけど、
目の前に広がる樹海は、ユノにとって少し、
不安を齎(もたら)しているらしい。
「なぁ、、、チャンミン」
「ん?どうかした?まさか、もぅお腹が空いた、なんて言うんじゃないだろうね」
「なんだそれ(笑)あのさ、お前の言う通りに進んで来たけど、ここから先はこれまで以上の獣道しか見えないんだけど、、、」
「(笑)、そうだね。ここから先はこのままじゃ絶対に無理だ」
「無理って、、、」
「まぁ見てて」
僕はゆっくりと、胸いっぱいに息を吸い込み、
地面に向けてふぅっと吹いた。
「あ、、、、信じられない、、、」
どこに足を踏み込んで良いのかも分からない程に
背を伸ばして生えていた草木が、
息を吹いた方向に沿って左右に分かれ、
見る見る一本の道に仕上がった。
「すごいな、、、あんな大きな木まで、、、俺もお前に吹き飛ばされないように気を付けよう(笑)」
「僕の肺活量は至って普通だから安心して(笑)、、、ここは王族以外には未知の土地。逆に言えば、このエリアの環境は僕たちが秘密にする事で守っているわけだから、」
「この場所は意志を持って王族を助ける、という事か、、、」
「そう。ちなみに、ユノだって同じことが出来るよ。あなたは僕と結ばれたのだから冬の王国の王族。そして、火の国の王子なのだから、、、」
そういうとユノは、どこか寂しげにも見える微笑みを浮かべ、
うんうんと小さく頷いただけで、
自分は実践しなかった。
僕は、ユノの気持ちがとてもよく分かる。
きっとユノの中では、今の自分は宙ぶらりんな立場で、
これから会いに行く火の国の王、
つまりユノのお爺様に自分という存在を認めて貰った時初めて、
自分自身を受け入れられるのだろう。
身元は判明しているし、これだけの証拠書類も揃っているのに、
本当に生真面目で頑固なんだから。
でも僕は、そんな不器用なユノが、
たまらなく愛しいのだけど、、、
「ユノ、大丈夫?」
「ん?(笑)、なんだよ、その顔。大丈夫に決まってる。心配要らないよ。さ、行こう」
「うん、、、あぁ、その前に、、、(チュ)」
「あ!、、、な、な、なんだよ!不意打ちやめろって!あ~~心臓が止まりかけた」
「ぷっ、、、くすくす、、、柔らかくて可愛いほっぺ(笑)」
真っ赤な顔で頬に手を充て
慌てているユノを横目に追い越し、僕は先を歩き始めた。
「ユノどうしたの?ほら、行くよ(笑)」
「(笑)、、、ったく」
遥か向こうまで続く一本道。
その先はいよいよ、火の国への入口。
恐らく、明日の朝には辿り着けるだろう。
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
こんばんわ~♪(・∀・)
久しぶりのSnowy。
次回はいよいよ火の国へ入国の予定、、、
で、シムシムベクツアーはどうでしょう?
さっき、空港?っぽい写真がインスタに上がってましたけど
もぅ2週間だからそろそろ帰国??
もしかしてまた移動?
てか、ビール飲み過ぎwwwww
あ~、いいな~、、、
わたしも旅に出たい。
家族旅行も良いけど、ママでも妻でもなく、
Lilyとして仲良しの女友達と、な~~~んにも
気にしないで2週間ぐらい旅行したいなぁ
とりあえず、この秋は次女の受験があるので
冬までは大人しくしておこう
驚くべきことに、
チャンミンの「夜士」のイベント日がさ、、、、
次女の受験日なんですよね、、、
、、、ん?
エントリー?
したよ←( ̄□ ̄;)!!
(〃゚艸゚)プッ
深夜更新にも関わらず、いつもお付き合い下さり、
遊びに来てくださってありがとうございます

良かったら足あと残して行ってくださいませ♪
いつもありがとぅ~~



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