ホミン小説「GhostHunter.WeareT.05→Final」 | 東方神起小説 Lily♡ホミンの香り

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ユノとチャンミンがいる限り
みんなと一緒に「We are T!」





GhostHunter.WeareT.05→Final





自分がここから追い出されると思った小さな死者は
怒りを露わにして、赤く光りはじめた。

「ヒョン、まずいね。、、、、この子、強いよ。」

「仕方ない。無理強いはしたくなかったけど、こうなったら、、、」


ーーーバタバタバタ


「あ!待ってヒョン!リリさんですよ、、、、ったく!邪魔だって言ったのに!」

「んー、、、、は(笑)、ちゃっかり線香買って来てるじゃん。」


僕は目を疑った。
あんなに鈍感で気の利かないリリさんが、
恐らく近くのスーパーで買った来たのであろう
一般的な線香を片手にバタバタと戻ってきた。
そして、1本だけ取り出して火をつけ、
小鉢と砂で作った即席の線香立てに挿したのだ。


「、、、うっそ、、、信じられない。」

「こー見えてこの人慣れてるからな(笑)、どうすりゃいいか分かってんだよ。」


よく見ると、上げられた線香は、ちゃんと半分に折ったもの。
以前リリさんから依頼を受けた時に、僕が教えた事を覚えているらしい。




普通ならご供養の線香は1本か2本。
地域によっては一束、なんて所もあるだろう。
けれど、今回のように、全く無関係の死者に対しては
半分で十分なのだ。

冷たいようだけれど、縁もゆかりもない死者には
本来、供養してあげる筋合いがないから、というのが大きな理由。
そうして区別することで、死者に理解させる、という意味合いもある。

ただ、短い線香を焚いて煙を生み、
上にあがるお手伝いを少しだけしてあげよう、といったところ。


「チャンミナ、リリィに電話して、お礼を言っておいて。随分助かるよ、って。」

「あの人にお礼なんて言うと調子に乗ると思うけどな、、、ま、良いや。今回は実際助かったし。」

「リリィが部屋に入ってから、この死者の怒りが急に大人しくなったしな。、、、嫌われたくないんだろぅな、、、リリィに。」

「リリィさんに寄ってくる死者全員に聞いてみたいよ。あの人のどこがそんなに好きなんだか、、、あ、もしもしリリさん?、、、うん、、、お線香ありがとう。、、、わかった。伝えるよ。で、もういいからサッサと出掛けて下さい。じゃ。(ピッ)」

「ククク(笑)、相変わらず冷たい。、、、よし。続けよう。これでかなりやりやすくなった。」




リリさんが現れた事で大人しくなった死者は
元々の大きさよりもひと回り小さくなってしまっていた。
多分、リリィさんに叱られると思ったんじゃないかな、、、

なんだかヒョンに叱られる時の僕と似ていて
他人事とは思えないよな、、、。


「お前、今のでわかったろ。あの女の人は、お前がそこに居る事を望んではいない。ちゃんと上に上がってほしいと願ってるんだ。」

「リリさんが言ってた。いつまでもこんなところに居ないで逝きなさい、って。そして、生まれ変わる事が出来たなら、必ず健康で長生きして欲しい、って。」

ーーーリリ、、、

「お前の為にリリィが作ってくれたその煙に乗って逝こう。俺たちが連れて行くから何も心配要らない。お前はただ、そのまま前に進めば良いんだ。」

ーーー

「その煙に足を入れて、、、そう、良い子だ。」

「僕が君の為に特別な歌を歌ってあげる。そしたら君はきっと、とてもいい気分になって眠くなるはずだよ。良い?よく聴いててね、、、、」


僕が歌うのはつまり、あの世へ繋げる呪文、、、
「お経」や「聖書」と同じようなもの。

僕たちにはそんな括りは無いから
僕たちなりの特別な「歌」。


風にのって、真っすぐに延びる線香の煙に包まれた小さな死者は
始めは戸惑っていたけれど、僕の歌を聴いているうちに
目を瞑り、、、そのまま屈むようにして丸くなって、、、
そして、、、
空へ立ち上(のぼ)り、小さな光となって消えて行った。



「ヒョン、、、あの子、ちゃんと逝けたかな、、、」

「大丈夫。最期に寝てただろ?、、、あれはもぅ成仏の証だから、、、」

「リリさんの言う通り、来世は長生き出来ると良いね、、、」

「そうだな、、、。流行病で命を落とした子だったから、、、。あの子を看病し続けた母親も、最終的には同じ病気で亡くなってる。、、、殆ど例が無い事だけれど、あの子がまたどこかで、母親と巡り会えることを祈ってるよ、、、本当に、心からそう思う。」


そう言ってヒョンは、両手を組んで目を瞑り、祈りを捧げた。


あぁ、、、ヒョンのこういうところ大好き。

一見、冷静沈着で冷たいように見えるけど
本当は誰よりも優しくて、相手に想いを寄せている。

余計なコトは一切言わずに自分の心の中に留めておいて
何かの拍子にさりげなく、事実を仄めかす奥ゆかしさと強さ。

いつも憧れる。
何度も惚れ直してしまう。


「、、、ねぇ、ヒョン。ヒョンは絶対に、僕から離れちゃ駄目だよ?」

「なんだ、急に(笑)」

「いいから、約束して。もし、どうしても別れなければならない事があったとしても、必ず僕の元へ戻ってきて。」

「何言ってんだ。そもそも俺がお前から離れるわけない。、、、って、何言わせるんだ(笑)、こっちに来いww」

「あはは(笑)痛たぁい、引っ張り過ぎだよ~(笑)」



というわけで、
今回の任務はこれで完了。


ユノヒョンの語り掛けと僕の歌が
浮かばれない死者の魂を癒し
救っていくのが僕たちGhostHunter。


と、、、
ホッと一安心したところで、僕はようやく、
ヒョンを独り占め。


「ヒョン、ヒョンったら。ね、ポッポして♪」

「ったく。甘えんぼ(笑)」


Rrrr、、、


「ん、、、電話?誰、、、って、あーーーもぅ!リリさんじゃん!」

「ぶっ(笑)、とりあえず、無視ったら?どうせ部屋が散らかってるーーー!とか、また新しいゴーストーーー、とかその辺だろ(笑)」

「ほんとにあの人ってイチイチうるさいよね。スマホの電源切っちゃえ。」


というわけで、
ぼく達ここで失礼します♪




おわり



リリ、心の声
shokopon




゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ 



はいはいはいо(ж>▽<)y ☆

おしまいよっ

明日からはSnowy通常運転(* ̄Oノ ̄*)


しかしながら、、、
こうして書いてみるとあまり怖くなくなっちゃったわね。
やっぱ、ホミンちゃんマジックってスゴイのね。

実際に家の中をドタバタと死者が走り回ってたりすると
正直怖いんですけども、、、

怖かったんですよ!まぢで!( ̄ー ̄;

ふふふ。


さて、ところでわたし、
こう見えて昨日は体長崩して寝込んでました。
あぁ、、、年は取りたくないもんだ←何があったんだよ(笑)

こう暑いと体もおかしくなるよね。

みんなもじゅうぶん、チョシムハセヨ~
ハート




アメンバー申請を頂き、本当に有難うございます♪
遅くなってすみません。これから承認作業に入りますね♪







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