Snowy prince・90「心」
「痛ったいな~、ったくもぅ。婆やのせいで15分はロスしちゃったじゃん。あぁ、急いで戻らなくっちゃ。、、、それにしても痛すぎ、、イテテ、、、」
婆やはしっかりと4回僕をぶってから
夕食の支度や掃除の途中で忙しい、とか何とか文句を言いながら
さっさとどこかへ行ってしまった。
暫くの間、歩くたびに鈍く痛むのが「恐怖のおしりぺんぺん」
その威力ときたら、じんわりと熱を持つ程に強烈。
そのせいで今は不格好に、ひょこひょことおかしな歩き方をしている。
「絶対5分で戻ってやろうと思ってたのに、、、っていうか、こんな離れた部屋なんだから、どう考えても無理じゃん!ったく!」
落ち着いて考えれば、ユノの部屋とはフロアも違うのだし、城はとにかく広い。
衣装用ケースの鍵を開けて、きちんと片付ける手間も考えれば、
5分で戻るなんて絶対無理だと分かりきってた。
なんてバカバカしいんだろうと我ながら呆れて、八つ当たりして壁を小突く。
物に当たるなんて、今まで絶対にしたことないけど、
どうせもぅ誰も来ないだろうから平気だし、
途中からはヤケにふざけて、リズムを打ってみたりした。
「僕って意外とリズム感あるよね(笑)、、、とか言ってたらまた婆やが来たりして、、、、」
「おーーい、チャンミン!」
「うわっ!!!ごめんなさ、、、って、あ~、ミノか。驚かさないでよ。またぶたれるかと、、、、」
「あんまり遅いから様子を見に来たんだけど、、、なに?どしたの?なんか歩き方変だぞ?」
怪訝(けげん)そうに僕を見ながらも、同時に肩を貸してくれる優しいやつ。
だけど、尻の痛みが僕を煽るから、お礼も言わずに問い詰めてやった。
「、、、わざとらしいな、まったくさ。わかってんだよ、、、お前、最初っから僕を嵌めたな。」
「えっ!、、ぁ、あの、えと、いゃ、僕は別にお前をハブッってるつもりじゃなくて、その、ユノ先生に、」
「ん?え?僕をハブる?ユノ?なに?」
珍しく挙動不審な様子が、逆に気になるじゃないか。
「、、、ミノ、お前こそ様子が変だね。何か隠し事でもあるの?」
「え?やっ、別に何もないよ、、、っていうか、お前、嵌められたって何のこと?」
「ん?あぁ、お前、婆やをあそこに仕込んでただろ。」
そう言った瞬間、ミノが足を止め、僕を見つめるその顔が、
瞬く間にサーーーっと蒼ざめていった。
「え、、、、えぇぇええええ!?婆や!?じゃ、、、じゃまさか、そのケツ、、、、」
「ちょ!婆やがあそこに居たの、本当にたまたま?、、、うっわ、、、最悪な偶然。」
「、、、なんて恐ろしい、、、てっきり昼で帰ったと思ってた。、、、まぁでもさ、婆やは結局お前の傍から離れたくないんだよ、、、僕のようにね。」
「ミノ、、、」
ごく近しい人達がこんな顔をすると、決心が揺らぎそうで困る。
しかも、それが他の誰でもなく、一番僕を理解してくれるミノなら尚更に。
「、、、ねぇ、ミノ、」
「分かってるって(笑)、ごめんごめん。さ、婆やが城に残ってるなら僕もなにか仕事しないと。それこそ僕までお仕置きされちゃうよ」
「(笑)そうだね、、、。あぁ、ファイルの件は?」
「ユノ先生にそのまま持ってて貰う事にした。中は全て証明書や記録だから、もし知りたい事があれば、先生に見せてもらうと良いよ。」
そこまで話してちょうどユノの部屋の前に着いたのに
ミノは足を止めて中に入ろうとはせず、抱えていた僕の腕を肩からおろした。
「じゃ、僕は職場に戻るよ。、、いざという時の為に、ちゃんと整理整頓はしておかないといけないし、、、」
「え、、、?」
「ん?何でもない(笑)、、、夕食の支度が出来たらこちらにお持ちしますね、王様。」
「あ、、、うん、、、」
「そうだ。そのケツ、ユノ先生に診て貰え(笑)」
やっと痛みが少しだけマシになってきたのに
ミノが不意打ちにふざけて打ったもんだから、とうとう僕はその場に座り込んだ。
「痛っっっったい!!」
そんな僕を横目に、ミノはドアを開けてユノに声を掛け、
僕の肩をポンポンと叩いて「ごめん」のジェスチャーをしてから
バタバタと逃げる様に立ち去った。
「、ったくもぅ、、、、ガキ!(笑)」
「チャンミナ?、、、どうした。ほら、俺につかまって。転んだのか?」
「ユノ、、、、お尻、痛たぁい、、、」
「あぁ、よしよし、可哀そうに。ゆっくり立って、こっちおいで、」
つづく
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
今日はユノの晴れの日でしたね。
どうか体を壊さず、怪我をしないで、無事に任務を終えられますように。
いってらっしゃい。
留守はみんなで守るから、何も心配しないで戻ってきてね

あぁ、、、とっても立派な姿。
21ヶ月を立派に過ごして、益々カッコよくなって戻ってくると
確信した瞬間でしたよね

世界一イケてる坊主頭。←(きっとチャンミンにも同じこと言うわ、わたしwww)
萌えるわ

わたしは以前から「ユノが泣かないから泣かない」とは言っていましたが、
ぶっちゃけ必死です。
ChampagneのMV、、、エンドロール部分なんか最高にヤバいもんw
心配しない訳がない、寂しくない訳がない。
ましてや、ハングルの先生(ソウル出身)から、
軍隊の事を色々と聞いてるのに平気なわけがない。
正直、訓練に危険はつきものなんだもの。
こう見えて私は、実は物凄く心配性なんですよ(笑)
ただし、自分の事はあまり構いません←むしろ大雑把w
ある人が私の事を「どうして泣かないの?本当にユノペンなの?」と言いました。
私の心の中は私にしか分からないのに、
なぜそんな事を言われなければならないのか、
まったく以って意味不明。
寂しい、逢いたい、耐えられない、と我が儘を言って、
泣いてる自分をアピールしなければいけませんか?
そうしないからと言って、トンペンじゃない、なんて、おかしな話しだわ。
逆に、
ユノの希望を無視して「お見送り」した人達こそ、ペンである資格なんてないんじゃない(笑)
そういえば以前、私が友達と韓国へ行った時、
ある方に「もちろん85stに行くよね?」ときかれ、「ううん、今回は行かないよ」と答えると
「信じられない。どうして行かないの?そんなのユノペンじゃない!」
と言われた事がありました(笑)
こちらこそ、「どうして?」だわ。
わたしはわたしが行きたい時に行くっつーんだぉ(  ̄っ ̄)
チャンミンが言ってましたね。
「僕たちを生活の全てにしないでください」
わたしは、自分が今やるべき事をやり
二人が戻ってくるまでの2年間でいくつかの目標を定め、
ユノやチャンミンと一緒に未来だけを見て
真っすぐ前に進むのみ!だと思っています。
わたしに
泣いてるヒマはないのだ!
ナーハーハー


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