Snowy prince・53「共に」
朝、目を覚ました僕は、隣にあるはずの温もりを感じられず
すぐに目を開けてきょろきょろとユノを探した。
僕が寝ている間に隣のベッドにでも移ったのかと思って
振り返ってみても、ベッドメイキングは綺麗なままだった。
「ユノ、どこ、、、」
不安になって起き上がり、耳を澄ませた。
ザーー、ザーーー、
バスルームから水の流れる音が聞こえて、
急いでベッドから這い出して駆け寄り、勢いをつけてドアを開けると
既にシャワーを済ませたらしく、ストロベリーエッセンスの香りに包まれたバスルームで
歯磨きをしているユノの姿があった。
「ユノったら、、、」
安心した僕は一気に気が抜けて、
ゆらりと壁にもたれかかった。
「(モゴモゴ)、、ん??あ、ヒャンミン、おあよ。(ゴシゴシゴシ…)」
「もぅ、、、。どこかに行っちゃったかと思った。」
「(ガラガラガラ…)、だ~からお前は。なんでそんな心配するんだよ。ムーダー(笑)」
タオルで口を拭きながら無邪気に笑って
通りすがりに僕のあたまをくしゃくしゃにした。
一瞬でも、ユノがここを出て行ってしまったんじゃないかと
疑ってしまった自分が不甲斐無い。
僕はこの国を閉鎖すると決めた時、ユノも人間界へ出てほしいと願った。
ユノをここに縛り付けるより、僕の分まで外界で自由に生きてほしいと思ったからだ。
それなのに、実際はどう?
ちょっと姿が見えないだけでこんなに動揺するなんて
かっこ悪いったらない。
ユノの襟足からポタポタと床に落ちた水滴を拭きながら
そんな自己嫌悪に煽られた。
「チャンミナ。」
ソファーに座ったユノがこっちを向いて、低いトーンの声で
徐(おもむろ)に僕の名を呼んだ。
いちいち緊張して、ドキッとする心臓が鬱陶しい。
「、、、え、、、あ、、、なに?」
「俺を信じろ。約束しただろ?どこにも行かないって。」
「うん、、、分かってるんだけど、、、ごめん、」
「ほら、お前もシャワー浴びて来い。今日は大事な日だし、王様がそんな暗い顔してちゃダメだろ?ん?」
「そうだね。、、、あぁ、僕は弱いな。」
「それは違うよ。」
「ん?」
「お前は誰よりも強くて賢い。ただ、俺の前だと、ちょっと本音が出ちゃうって事だろ?それで良いんだよ。それって俺、すっごく嬉しい。俺は特別って事だもんな♪」
葛藤に苛まれて困ってるっていうのに、あっけらかんとしてそんな事を言うから
僕は何だか拍子抜けして、思わず笑ってしまった。
「ぶっ!!あはは(笑)。そう。ユノは特別な存在だもの。」
「だよな~♪、、、それと、チャンミナ。」
「うん?」
「熱は下がったみたいだけど、、、その、、、体は大丈夫か?カ・ラ・ダ。」
「、、、?、あっ!!、、、う、うん、大丈夫。、、、熱下がったし、、、って、あぁ~~もぅ!昨夜のこと思い出したらまた熱が上がりそう、、」
「あははは(笑)、ね、鏡見て?お前、耳まで真っ赤だぞ。ククク」
「誰のせいだと、、、!はぁ、、、シャワー浴びてくる!」
「待ってる~~♪クックック(笑)」
ユノのお陰ですっかり気分が変わった。
本当に、、、本当にユノは特別。
それから僕はユノに言われたようにシャワーを浴び
刻一刻と迫る「閉鎖宣言」を前に、気持ちを切り替えた。
シムチャンミンから、王・シムチャンミンへ。
つづく
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
んーー…
お話しが進んでませんね。
でも、どうしても、二人が結ばれた翌朝の様子を書きたかったの。
ほのぼのとした、あったかい二人の姿を。
昨日ブログで紹介させて頂きましたホミンちゃんアニメですが、
「どうやって作ってるの??」
というご質問を何度か頂きましたのでお答えいたします。
あれはFramyというアプリで作っているんですよ♪
背景とか動きのパターンが幾つかあって、それを上手い事組み合わせて
ちょっとずつ録画して、音楽つけて編集、って感じです。
なので、わたしは大したことしてないんです……
前回も書いたけど、ちょっとのアイデアとちょっとの手間だけ。
お。
今夜のカウントダウンTV。
「サクラミチ」は29位でしたよ

ではでは
今夜はこの辺で失礼いたします(*^-^*)
おやすみなさい


っとお願い致します♪
にほんブログ村
こちらもぜひ


二次小説ランキングへ




