
Snowy prince・26「真実」
「ユノ!大丈夫?」
ユノは乗馬が初めてだと言っていたから、
僕は心配で、城までの短い道中、
何度も声を掛けた。
「全然平気。っていうか、めっちゃ気持ち良い♪」
「(笑)、なら良かった。怖がってるかと思ったw」
「怖いわけないだろ。チャンミンがいるんだからw」
なんだか楽しそうなユノの様子に安心した。
雪解けが始まってるとはいえ、
ここは冬の王国。
人間界に比べると気温が低いから、
ユノが冷えてしまわないようにと、
馬を城へと急がせた。
ところがユノはいきなり、おかしなことを言いだす。
「なぁ、チャンミン!ちょっと馬止めてよ!」
「え??なに?よく聞こえない!」
馬の蹄の音がうるさくてちゃんと聞き取れない。
するとユノったら、
僕の耳に唇を押し当てて、大きな声を出した。
「馬!うーーま!止ーめーて!あそこ、ちょっと散歩したい(笑)」
「えぇ??えーーーー!!」
慌てて手綱を引っ張り、馬を止める。
「ちょ!なに、ユノ。どうしたの?、寒いから早く城に、」
「うん、あそこに見える花畑がすごく綺麗だったから、近付いてみたくて。ごめん。いい?」
ユノが指を差した方向は、
ミノのお母さんたちが管理している花畑だ。
「(クス)良いよ。あそこまで歩いて行こう。」
僕らは馬を下りて、少し先にある花畑まで
ゆっくりと歩いた。
ユノは珍しそうに、右へ左へと視線をやって
忙しそうだ。
「わぁ、この花、近くで見るとすごく綺麗だな。宝石みたいにキラキラ光ってる。」
「手に取ってみて?」
「ん?、、、あ、、、とけちゃった、」
「そう。それは雪の結晶で出来てるんだ。ここにしか咲かない。ここでしか咲けない。それも、一晩しか持たないんだ。」
「へぇ、、、儚いからこそ美しいのかな、、、。あのさ、チャンミン。城に行く前に話しておきたい。どうして俺が、急にここへ来たのか。」
「そのために寄り道を?」
「あー、、、散歩したかったのは事実。けど、話したいのも事実。」
「(笑)。、、、わかった。話して。」
ユノは、リュックから数枚の手紙を取り出した。
「封がしてあるのは、お前あてに書かれた手紙だ。これをまず渡しておく。あぁ、俺は中身を見ていないから安心して。それから、問題はこっち。」
次に取り出したのは、封に入っていない
便箋を3枚。
「これは?」
「山小屋でお前と別れた後、もう一度あの日記を読み返してた。今まで気付かなかったんだけど、裏表紙に妙な膨らみがあってさ、、、」
「うん。」
「開けてみたら、これが入ってた。読んでみて。」
「うん、、、、ん?これ、、、公爵から母へ宛てた手紙、、、、」
「そうだ。」
「、、、え、、待って、これって、」
「だから急いで来た。公爵に罪はない。お前からすれば、やり方は間違ってるかも知れないけど、これが最善だったんだろうな、って思う、、、。」
「待って。僕の頭の中は異常に混乱してる。だって、公爵は僕の命を狙う奴らに加担してるんだろ?母を追い出し、僕を欺き、今までずっと、ずっとそうして、、、」
思いがけない内容に、
頭を左右に振りながら、
脚を地面に叩きつけるように歩いた。
「チャンミン、チャンミン待って。おい!」
追いかけてくるユノに振り返り、
声を荒げた。
「なにが嘘で、なにが真実!?」
「っ、、、チャ、、、」
「僕は誰に操られてるの?僕をどうしたいんだ!」
「チャンミン、落ち着いて、」
混乱と葛藤が入り混じって、
体が勝手に暴れる。
そんな僕を宥めようと、ユノが両腕を掴もうとするけど、
体が勝手に強く振り払ってしまう。
「あぁ、もぅ嫌だ、こんな生活!僕がなにをしたっていうんだ!」
「しー、、、チャンミン、、、こっち来て、」
近付くユノから遠ざかる僕。
「僕は必死で耐えて、やるべきことをやって、毎日毎日、、、」
「うん、わかってる。お前が居ないと世界中が困る。、、、ちゃんとわかってる、、、わかってる。」
広げられた腕に飛び込んでしまえば
ラクになるだろうか、、、
「僕は、、、、望まれてる?」
「当たり前だ!何言ってる!、、、望まれない者なんていやしない。お前はご両親にとって、何よりの宝だ。」
ユノは僕の手を取り、
そのまま体ごと、ユノに包まれた。
「チャンミン。公爵にとってもお前は大事な存在なんだ。分かるな?、、、その証拠に、お前は今まで一度も致命傷を負ってない。」
「けど、、、、」
「それから、俺をお前の元に導いたのはこの宝石。公爵が君のお母さんに渡した、この宝石のお陰、、、だろ?」
「、、、、、。」
ユノに抱きしめられたまま、僕は大きく息を吸った。
「公爵と話そう。、、、落ち着いて話すんだ。俺が傍に居るから心配要らない。俺が必ず、お前を守ってやるから。」
ユノの言葉に頷くと、
ユノは僕の頭をぽんぽん、と小さく弾いた。
「良かった、ユノが来てくれて。、、、僕はちょうど城で、公爵と話してたところだったんだ。、、、公爵は言い訳ひとつしないから、あのままだと僕は、公爵を牢に入れるかもしれなかった。」
「公爵、城にいるのか?」
「うん。、、、戻らなくちゃ。」
それから僕らは急いで繋いであった馬に乗り、
再び、城へと向かった。
真実はもうすぐ、、、
つづく
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
こんばんわ(*´ω`*)
月曜にアップすると言いながら、
日付的にはもぅ火曜。
ふふふ←笑ってごまかすな。
それにしても、、、、
ナイトシャッフルのホミンちゃん。
萌え禿げました!
あたしが住んでるトコは放送が無いので、
ツベやデイリーモーションに上がってきた動画を
観させて頂きました。
ククク。
ユノの食レポによると、味はメロンだそうですが、、、
食べてみたい!
昭和生まれはメロンという響きに敏感よ。←
しかし、ちょっとお高いですだし、
出荷量が少ないですだし、←(変な日本語)
無理だな。
ユノとチャンミンの食べ残しで良いから
ちょっとくれんかね。
あ、残らないようです(笑)
「ちゃみ子も食べてみなよ。めっちゃうまいから。」
「そう?じゃぁ、頂いてみるわね♪、、、うん♡とってもいいお味
」にゃははは
食べ方が女子と男子ww
おひとつ
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