短編・一人旅の理由・3 | 東方神起小説 Lily♡ホミンの香り

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ユノとチャンミンがいる限り
みんなと一緒に「We are T!」





短編・一人旅の理由・3






「あ~、お腹いっぱい。美味かった~」

買ってきた食べ物をすっかり平らげた僕は、
大の字になってベッドに倒れ込んだ。

テレビをつけてみたものの、
何しろ言葉が分からないから、
つまらなくて直ぐに消した。

「あの時本当にユノヒョンと逃げていたら、、、、」

なんて、
天井を眺めながらぼんやりと想像してみる。

一年も前の事、
今さらどうにもならないのは分かってるけど、
あの日以来、僕はずっと考えてる。


そうして寝転んだまま、今度はカメラを手に取り、
今日撮影した写真を一枚ずつチェックしていると、
開け放した窓から聴こえてくる街の音が心地よく、
僕はいつの間にか深い眠りに堕ちていた。



明け方に突然スマホが鳴ったけれど、
あまりの眠気で目も開けられず、
片手でベッドの周りをまさぐった。

「、、、誰だよ、、、、ったく。、、、もしもし?」

「チャンミナ~、ユノヒョン~(笑)」

「ん、、、、ん??、、ぶっ!(笑)」

一気に目が覚めたw。

いつもと変わらない天真爛漫なこの声。
もぅいい大人だっていうのに、この可愛さは反則レベル。


「ね、ユノヒョン。時差の事考えてる?こっちは明け方だよ(笑)」

「あ~、そっか。ヒョンは今日の撮影が終わって、これから帰るところ~」

「僕の話し聞いてる?(笑)、、、そっちは夜中デショ。今日も遅かったんだね」

「あぁ、うんうん。で、お前はどう?楽しんでるか?帰ったら写真見せてくれよ」

「えぇ、もちろん。明後日には帰国だから待ってて」

「それで、、、なんか用があるとか言ってたけど、それは?済んだのか?」

「あぁ、、、、それはまだ、、、」

「そっか、、、。とにかく気を付けて。良い旅をな。じゃ」

「うん。ありがとう。ヒョン、早く休んでくださいね」



電話を切って窓の外に目をやると、
建物の間から朝日が昇ってくるのが見えた。


「今日もユノヒョンに良い事がありますように」なんて、
祈ってみたりして、、、

ちょっと僕らしくなかったかなw



すっかり目が覚めてしまった僕はシャワーを浴びて、
少し早いけど、身支度を整えて出発することにした。

写真撮影の時にユノヒョンがある店の前で立ち止まり、
中をジッと見ていた時があったのだけど、
それは、今回の旅を決意するきっかけにもなっている。




移動するみんなから遅れてしまったユノヒョンを呼ぶと、

「あぁ、、、悪い、、、今 行く」

と言って、すぐにその場を離れた。

僕はその時、それが何のお店だったのか気にも留めなかったんだけど、
ユノヒョンは僕らに追いついて歩き始めても、
何度も後ろを振り返り、決まって僕に何かを言いかけるから


「ん?どうしたの?」

と聞いてみると、

「(笑)、なんでもない」

と、答えるだけ。



だから僕は逆にそれが気になり始めて、
一年も経ってしまったけど、
ユノがあの時何を思っていたのか知りたくて、
再びここに来たって訳。



あの時に訪れた場所を歩いて、
僕の曖昧な記憶を頼りに、
ユノヒョンが立ち止った店を探して歩いた。





お昼を過ぎた頃、ようやくそれらしい店を見つけた。

「あ、、、、、ここ、、、」

僕はあの時のユノヒョンと同じように、
外から店の中をのぞいてみた。

「あぁ、、ユノヒョン、、、、そぅだったんだ、、、」



一目瞭然だった。

僕は迷わず店の中に入り、
慌ただしく店員さんに
「Would you show it?」と言って、
一番奥に飾ってある、アンティークジュエリーの前に急いだ。

「ユノ、、、、、」

僕がそれをじっと見ていると、
後ろから店員さんが、
「Did you like it?」と話しかけてきた。

「Did you put it here one year ago?(一年前からここにありましたか?)」

「Yes. There was it.」



もし、、、

もしもこれがあの時ユノが見ていたものとは違っていたとしても、
今の僕を惹きつけたのは間違いない。

それに、なによりも僕が一目で気に入った。


「I want this.」




なにかに導かれているかのように、
僕は無意識に、そう言っていた。







つづく








20140924


あんにょ~ん


昨日は祭日でしたね。

お天気が不安定だったせいか、パソコンの無線ランの接続が乱れ、

めっちゃイライラしましたので、

出掛けてきました。

Chloeの秋・冬バッグを夫にねだってみましたけど、

軽くスルーされまして、なお更イラッとした一日でした←





さて、「短編・一人旅の理由」は次回で完結です(∩´∀`)∩

当初は2話くらいで終わると思ってたんだけどねぇ、、、

なんかいっつも長くなっちゃうんだよ、、、



ま、いいか←出たよ!アバウトが(笑)







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