ぬくもり(ホミン短編小説) | 東方神起小説 Lily♡ホミンの香り

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ユノとチャンミンがいる限り
みんなと一緒に「We are T!」





ぬくもり






深夜、マットレスが沈む感触がして目が覚めた。



『ん、、、ユノ…ヒョン?』




実は最近ずっと、ユンホは自分の家には帰らず、毎日僕の家に泊まっている。

いつもなら僕より先に寝て、朝まで熟睡するはずなのに……

時々こうして僕にくっついて来る時は、

寂しい時か、悲しい時。



そして、傷ついた時、、、




僕はゆっくりと寝返りをうって体の向きを変え、

ユンホの頭の下に片腕を滑り込ませた。

今夜のユンホは胎児のように膝を丸くし、

肩をすぼめ、全身を固く強ばらせている。



いつもよりちょっと深刻かな…



『ユンホ、もっとこっち来て?ほら…こっち…』



僕はユンホを そっと抱き寄せ、

額に小さなキスをして、静かに問いかける。




『なにかあったの?…ん?』



まだ聞くのが早かったかな。


ユンホは目を閉じたまま、

さっきよりもっと身体をすり寄せてきた。




「…もぅ少し、このままが良い……」



『ん、…いいよ。ユンホが落ち着くまで、ずっとこぅしてる。だから大丈夫。』



ユンホの髪を小さな束にしてクルクルと指に絡めながら、

ただ、ユンホの呼吸を受け止めていた。



普段は絶対に弱音なんて言わないユンホだけど…

人一倍寂しがりやで、

人一倍傷つきやすい。



「…………チャンミナ」



しばらくしてユンホが、消え入りそうに小さな声で僕の名前を呼んだ。



『ん?なに?』

「チャンミナ…ユノの事、愛してる?……ずっと側に……」



そんなこと、あらためて言わなくても分かりきってるのに。


ううん、分かってても聴きたいんだね。



『…ったく。当たり前デショ?僕はずっとユンホと一緒に居ますよ?それに、、、愛してるに決まってる。』

「うん………わかってる……ケド…」



『アーッ、もぅ!!愛してるとか言うの苦手!!恥ずかしい!、、、で。いったいどうしたの?ユンホ。』

「……ん?あ、何でもない。けど、なんかちょっと…寂しくなって……」



どうやら、ハッキリと口に出すのは嫌らしい。



愚痴や不満を口にすると、

良くない感情がリアルに現れて認めざるを得なくなる。

何があってもただ黙って、どうにか自分で処理するしかない。



『ふぅ~ん……ユンホは冬になるとすぐ感傷的になって、寂しくなっちゃうんだから(クス)』



わざと少しおどけた様にそぅ言いながら、ギュッとユンホを抱きしめた。



『ユンホ、大好き。愛してるよ。』

「ん……わかってる……わかってる…」



僕の胸元に顔をうずめ、

俯いたままのユンホの顔を指で軽く持ち上げ、

薄い桃色をしたその柔らかい唇に、

そっと口付けた。



『ね…ユンホ。僕が朝までずっとあたためてあげるから、安心して眠って?……ん?わかった?』


「ん……チャンミナ…ありがと………」




ユンホ、、、



世界一、大切な人。



世界一、愛してるよ。








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