息子の知能検査(Wisc Ⅳ)の結果と再診に行きました。


先に先生と30分、その後40分くらい心理士さんとお話。


前回(5歳0ヶ月)の新版K式では、DQ78の境界知能+ASDの診断。


今回(7歳1ヶ月)はWisc Ⅳでは、全領域のIQ88で境界知能は外れて、ASD+ADHDの診断。

LDは目からの情報の処理が原因の可能性があるので、診断保留。


全検査IQ 88

言語理解指標 103

知覚推理指標 83

ワーキングメモリー指標 97

処理速度指標 70



凸凹。各課題(1項目につき3種類)の中でも凸凹が大きかったらしい。



簡単にまとめると…

・語彙力が高く、耳からの指示を聞いて実行でき、理解力と聞く力は年齢相応。

・多動というよりは衝動性がある。その衝動性から気が散りやすく、理解はしているけど気が散るから聞いてなくて、全体指示の聞き取りや理解が難しかったり、自分の思ったことをそのまま口に出して会話泥棒をしてしまう。

・失敗したら嫌だ、分かるものしか答えたくないという気持ちから黙ってしまう。

・目から情報を読み取ることが苦手。見て形を捉えること(図や記号)や空間認知が困難なため、漢字や数字に苦手意識を感じているのかもしれない。見る力は年中レベル。

・全領域でみると7歳の8.8割なので1歳程度の遅れだが、そこは問題では無く、凸凹していることが問題。


ずっと視覚優位だと思ってたけど、聴覚優位らしい…マジか。




検査時の様子

声掛けに応答してスムーズに着席することができました。検査開始前に12種類の課題を行うことを伝え、課題が終わるごとにチェックをしていきました。90分程で最後まで取り組むことができました。

序盤からもぞもぞと手や体を動かしている様子が見られ、姿勢は保ちにくいようでした。時間の経過とともに姿勢が崩れていったり、注意を向け難くなってきたのか教示を聞いていない時がありました。 

視線が合うと常に笑顔を浮かべ、特に問題が分からない時や答えに困ったときに笑顔を浮かべました。ご本人から分からないと言うことが無く、様子を見てこちらからパスをするか等を尋ねました。動作や反応はゆっくりですが、複雑な言語指示でも大抵のものは一度で理解できていました。




検査結果


🐢言語理解指標 103(平均〜平均の上)

言葉で理解し考える力。 

→言葉の意味を説明する課題で年齢相応以上の力を発揮したため、水準をあげた可能性がある。

2つの言葉の似たところを応える課題では答え方が分からずに初めは黙っていたが、検査者が解答例を伝えると小声でリピートして次の問いでは正しく答えられた。

答えに自信がないと問いをリピートするのみで答えずに黙る傾向がある。



🐢知覚推理指標 83(平均の下から平均)

見て理解し考える力。

→視覚や空間認知の力を有する課題(積木模様)が全検査の平均に比べても弱く、知覚推理の水準を下げた可能性がある。

全体の形を捉えたり、かたちを分解して捉えたりすることが難しい。一方で、直感的な推理能力を有する課題(具体的な絵を見て同じ仲間を見つけ出す課題や、パターンや法則性を見つけ出す課題は年齢相応の力を発揮した。

 


🐢ワーキングメモリー指標 97(平均〜平均)

一時的な記憶力、集中して聞く力。

→聞いた情報をそのまま記憶する課題、記憶した情報を保持したまま違う操作を行う課題は年齢相応の力を発揮し、もぞもぞとはしていたが、注意を検者に向けて聞くことができていた。

それらと比べると、算数の文章題を聞いて暗算で解く課題は苦手な結果となった。



🐢処理速度指標 70(非常に低い〜平均の下)

単純な作業を速やかに進める力、目と手の順応。

→書き写しや見る力を有する課題、作業を速やかに進める課題は全体的に不得意な結果になった。

特に横に書かれた無意味な記号を見比べてチェックをしていく課題では、注意集中が下がっていた終盤に実施したこともあり、作業の途中で手を止めてじっとしていた。





今後について

検査の結果より、視覚・空間認知、図形認知の弱さ、注意集中や意欲の持続し難さがみられました。そのため、学校場面では黒板に集中し辛い、板者が正確にできない、教科書のどこを今しているのが探し出せない、等の状況になりやすいかもしれません。

漢字、書字、描画、数表記の位どり、片付けの弱さも目立つのではないかと思われます。注意集中のし難さからは、課題の途中で集中力が途切れる、感情コントロールが苦手、衝動的な行動なども目立つところがあるかもしれません。

聞く力は年齢相応で内容を理解する力もありますが、動作がゆっくりであるためすぐに行動できない、あるいは衝動的に思いついたことを優先してしまう、別のことに注意が向いて聞いていなかったりすることもあるのではないかされます。

以上のことから、学校場面では全体指示の後に再度個別的に声をかける、前の席にする、課題の量を少なく調整する、字が崩れていても細かく訂正しない等の配慮が必要だと思われます。

言葉で伝える課題の時に、自信がないときには黙る傾向にあったため、どのような答えでもOKというメッセージを常に伝え、付け足すような形で正答を伝える等、答えやすい状況づくりが大切です。 



以上。

今後のこととして進められたのは、


①一旦卒業した発達センターで勉強のアドバイスを貰う。

②総合病院の学習支援課で診てもらう(調べてみたら新規受付停止中だった)


③ビジョントレーニングを行う。デイでは無いけど習い事として通える施設もあるらしい。

おうちでは点つなぎ、迷路などがいいって聞いたので、とりあえずダイソーで幼稚園児向けのものを買ってみた。本人に文字や線がどう見えているのかを把握することが大事って。


④特別児童扶養手当の申請。通るかはわからないけど取れるように診断書を書くって。

調べてみたら中〜重度の子なんだよね。うちの子がとれるとは思えないけど…。

ひとまず申請書だけもらいにいってみる。




こうして児童精神科でも診断がおりると、幼稚園時代の息子の他害に参って、キツく当たったことが申し訳なくて後悔しかない。

本人もいっぱいいっぱいだったのに。