今朝の目覚めは、進藤実優さん。
一音一音がクリアで煌めいていて、美しい!
朝一番聴くのに最高のショパンでした。
ファイナルまで残る人はみんな自分の音を持っていると感じました。
クラシック音楽ではショパンが一番好きと、ずっと言ってきたのですが、このたび初めて熱を入れてコンクールを聴いていて、よく聴く有名な数曲とジョルジュ・サンドとの恋愛や「ショパンの心臓」の話などくらいしか知らないことに気づきました。
課題曲の作られた背景や曲にこめられた想いなどを知ると、コンテスタントがどのように表現しようとしているかを感じながら聴くことができて楽しいです。
ファイナルに入り、ショパンの協奏曲についての管弦楽法の未熟さの指摘についての記事をよく目にするようになりました。
私はピアノしか演奏経験がなく、オーケストラについて語れるほどの鑑賞経験もなくよくわからないので、また他の作曲家のピアノ協奏曲を聴いて、違いを感じてみたいと思いました。
楽譜についても「エキエル版」という文字をよく見かけたので、YAMAHAのHPを読んでみました。それによると
エキエル版
ショパン生誕150年の1960年にポーランドの国家事業として始まり、生誕200年の2010年に完結しました。
編集責任者のヤン・エキエルは「作品の全体性」を重視しており、自筆譜、筆写譜、作曲者の修正を含む初版、ショパンが書き込みをした弟子の楽譜を中心とする閲覧可能なすべての資料に基づき、最新の方法論を用いて分析され楽譜が決定されています。
楽譜には、ショパンの運指法のほかに、現代の演奏で用いられる様々な運指法も掲載されています。ショパンコンクールの推奨楽譜となっています。
パデレフスキ版
イグナツィ・ヤン・パデレフスキ、ルドヴィク・ブロナルスキ、ユゼフ・トゥルチンスキが編集。
主にショパンの自筆譜、彼が認めた筆写譜、初版に基づいています。
ショパン演奏の楽想を余すところなく伝え、できる限り彼の意図に近い楽譜を作ることを目的としています。
日本では通称「パデレフスキ版」として、ショパン演奏のスタンダード・ヴァージョンとして親しまれています。
だそうです。
本選のオケの響きには、少し聞きなれない箇所がありますが、使用されている版は、ショパン研究所が研究・編集した新版で、ショパン存命時のオリジナルに近い形を保ちつつ、現代の演奏にも適応することを意図したものだそうです。
とのことでした。
知っても違いがわかるわけではないのですが、蘊蓄、雑学好きなので、こういう話を読むのは、とても興味深く楽しく感じます。