今回は、文芸回!
滝沢瑣吉(曲亭馬琴)と勝川春朗(葛飾北斎)が登場しました。いずれ劣らぬ奇人・変人ぶりでした。
二人とも本格的な活躍は蔦重の死後ですが、「べらぼう」でどのように描かれるのか楽しみです。
歌麿の「美人大首絵」が生まれた背景に当時流行っていた「人相見」があって『婦女人相十品・ポッピンを吹く娘』などが描かれたことや、『江戸三美人』の「難波屋おきた」や「高しまおひさ」が登場していて、とても面白かったです。
前々回、病床のおきよが蔦重を嫌ったわけは、歌麿の蔦重への想いを鋭く感じとって、「自分だけを見てほしい」という切ない感情でした。
馬琴が「男色の相」なんて余計なことを言っていましたが、蔦重の恋愛における朴念仁ぶりは歌麿にとっては救いであり、残酷でもありますね。
江戸城では、真実を言ってくれる人達を遠ざけ、孤立しつつある定信。自分の政策「倹約令」の成果により、面白い黄表紙が読めなくなってしまい、何とも言えない表情をしていました。同じ本好きとしてはちょっと同情するけど、まあ自業自得です。
手鎖の刑を受け、すっかり怯えてしまっている山東京伝に、蔦重がまたいつもの手を!
モテのスコールを浴びて、妻の菊の三味線に合わせて美声を披露していました。京伝役の古川雄大さんは、ミュージカルが本業でしたね。そして、菊役の望海風斗さんと『エリザベート』で共演されているそうです。
ここに、式亭三馬まで登場していました。
あとは、十返舎一九と、最後の大物 写楽を待つのみでしょうか。
楽しみとともに、終わりが近づいていて寂しいです。