《幻想ポロネーズ》Op.61
「ピアノ協奏曲第1番」Op.11または「ピアノ協奏曲第2番」Op.21
です。
国立フリデリク・ショパン研究所所長アルトゥル・シュクレネルさんが、ピティナさんの個別インタビューで、「幻想ポロネーズ」が加わったことについて語られていました。
今回は幻想ポロネーズをすべてのファイナリストに弾いていただくことになります。理由は大きく言って二つあります。
まず、「ピアニストたちに、音楽に入っていく時間を与えたい」ということです。ファイナリストの中には、オーケストラとの共演の経験が浅い方や、ときには初めてオーケストラと共演するという方が含まれます。極度の緊張により音楽にうまく入り込めないピアニストも見てきましたので、まずソロで幻想ポロネーズを弾くことで、彼らがスムーズに音楽に入っていくチャンスを与えたいと思ったわけです。幻想ポロネーズという作品は、即興的な側面を持った作品でもありますから、音楽に入っていくきっかけを与えられるのではないかと思っています。
一方、ファイナルステージにもなりますと、聴衆も審査員も、コンテスタントたちの演奏に慣れきっていますので、若書きのコンチェルトの演奏だけで判断してしまうよりは、ショパンの成熟した時期の作品である「幻想ポロネーズ」でピアニストたちの幅広い音楽性を聴かせていただこうと考えました。
これまでの独奏と違い、ファイナルはオーケストラとの共演経験の差が大きいのではないかと思っていたので、とても興味深い記事でした。
共演は、「ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団」です。
牛田さんは9月の公演で、指揮者は違いますが、このオーケストラと課題曲の「ピアノ協奏曲第1番」を共演されているので、ファイナルに進出できていたら、大きなアドバンテージだったと思うので残念です。
前々回入賞者のエリック・ルーさんは、当然ワルシャワフィルとの共演経験は豊富ですよね。
予備予選免除の国際コンクール入賞者達をはじめ、他のファイナリストの経歴を見ても、皆さんオケとの共演経験は豊富のようでした。
このコンクールで初めてオケと経験するなんて方もいるのかな? だとしたら聴きたいです。
