ショパンコンクールを観ていたら、子供の頃のことをいろいろ思い出しました。
幼稚園から中学2年の終わりまで、ピアノ教室に通っていました。
「バイエル」「ソナチネ」「ハノン」などの懐かしい教則本は、すでに処分していたけど、楽譜は少し残っていました。
裏面に楽譜一覧表があって、それによると「アベマリア」はA:初級、「エリーゼのために」と「乙女の祈り」はB:中級レベルのようです。
この数日よく聴いた「木枯し」や「舟歌」などはD:上級レベルなので、楽譜の購入すらできませんでした。
「別れの曲」も上級ですが、とても好きな曲なので、大人になってからやさしくアレンジされた楽譜を買ってチャレンジしてみましたが、もうすでに指が動かなくなっていて、根気が続きませんでした。
ピアノを弾くのには手が小さすぎて、オクターブが精一杯でした。
「ハノン」も途中で厳しくなり、先生から
「最初に戻りましょう。これは指の訓練のためのものだから、先に進まなくても大丈夫です」
と言われた時は、練習をしない不真面目な生徒だったにも関わらず、さすがにショックを受け、教えてもらったお風呂で指を広げるトレーニングだけは毎晩していました。おかげで今でも180度隙間なく広がります(^w^)
そういえば、親や親戚や友達は「◯◯ちゃん」だったけど、ピアノの先生たちだけは「◯◯◯ちゃん」と呼んでくださっていました。
発表会が近づくと、母といっしょにドレスの生地を選び、個人でされている仕立屋さんのところに行って、みんなでデザインを考えました。絵を描いて希望も伝えていました。とても楽しい思い出です。
今はもうピアノの蓋を開けることさえなくなり、10年以上習わせてくれた親には申し訳なく思います。もう少し真面目に練習しておけば良かったと、今になると思います。
でも、クラシック音楽が好きになる最初のきっかけを作ってくれた親に感謝しています。
