今回は、劇中劇にすべて持って行かれた感じでした。
山東京伝 作・北尾政演 画の『江戸生艶気樺焼(えどうまれうわきのかばやき)』は、黄表紙の最高傑作と言われているそうです。
ドラマのキャストが、劇の登場人物を演じていて、楽しかったです。
山東京伝役の古川雄大さんが、大きなつけ鼻の特殊メイクで、主人公の艶二郎を演じていました。
みんなそれぞれの役の職業と重ね合わされた役柄で登場していましたが、てい役の橋本愛さんは、雇われた押しかけ女房の芸者役で、ていとは全く違う役柄を達者に演じていて、このシーンが一番可笑しかったです。
新しい本を作るために集まった会合で、最初にできた作品に、ていは「どこが面白いのか分かりません」とはっきり言っていました。気の毒な人が騙される話は面白くないという率直な感想でした。同感です。
平賀源内が真相を暴くような物語を書こうとしていたので、蔦重も同じような方法を取るのかと思っていたけど、全く違っていました。
蔦重の仇討ちは、誰袖の笑顔を取り戻すことだったのですね!