平賀源内役の安田顕さんの怪演、鬼気迫るものがありました。
どんどん正気を失っていく様子は、正視に耐えないほどでした。あの煙草は阿片?
源内の最期については諸説ありますが、殺傷事件を起こし、獄死したとする説が有力なようです。
ドラマでは、その説に家基の不審死を絡めていました。
意次は、これ以上真相を探れば危険だと判断し、源内に調査を中止するよう言いますが、激怒した源内はさらに調査を続け、結局命を落とすことになりました。
源内が蔦重から依頼され、執筆していた「死を呼ぶ手袋」の草稿には、「七ツ星の龍」と「源内軒」による「敵討ち」の文字が綴られていました。「七つ星」は意次の家紋で、「龍」は意次の幼名だそうです。
この1枚だけ持ち去らず、あえて残すことで、真犯人は意次に、源内が真相に近づいたために命を落としたことに気づかせているのですね!怖っ!
草稿を燃やすしかない意次を演じる渡辺謙さんの苦渋の表情に、胸が締め付けられました。
源内と意次の話が辛すぎたから、ラストは蔦重の話で気分を持ち直すことができて良かったです。
「書をもって世を耕し、この日の本をもっともっと豊かな国にする」と源内に名付けてもらった耕書堂で、青本など10冊もの新作を一挙に刊行しました。
その中には、瀬川と一緒に考えて、蔦重が執筆した『伊達模様見立蓬莱』がありました。
巻末は広告になっていて、作り物の桜に耕書堂の新作のタイトルが書かれた短冊がかけられています。芝居の幕を開けているのは蔦重です。
ドラマでは、この広告を映像化していました。
いよいよ耕書堂が本格稼働です!