今日放送の「浮世絵EDO-LIFE」は、安藤広重の優雅に空を舞い、田んぼに降り立つ丹頂鶴の絵でした。


現在の荒川区東日暮里のあたりで、徳川将軍家が鷹狩りをしていた場所だそうです。

先日の「べらぼう」では、将軍嫡男の家基が鷹狩りの最中に突然死していました。ドラマで重要な役割を持っていた手袋ですが、鷹狩りというと一番に思い浮かぶ装束の一つです。


絵の奥に天秤棒を担いだ男が小さく描かれていますが、獲物の鶴を居つかせるためのエサを与えたりする担当者だそうです。

自然にいる獲物を狩るわけではなく、将軍家のために大変な苦労と工夫をして鶴が飛び去らないようにしていたようです。

獲物の鶴は「ナベヅル」という種類で、絵に描かれている丹頂鶴は、鷹が狩るには大きすぎ、肉も固くて不味いそうです。丹頂鶴は、ちゃっかりエサだけ食べていたらしいです。


一枚の浮世絵の中にたくさんの情報が入っているので、知識が増えて面白いです。