蔦重が独立して開いた新しい耕書堂に、朋誠堂喜三二や北尾政寅が集まって来ました。
喜三二を「まぁさん」と呼んでいるのはなぜだろうと思ったら、二人で組んで出版した『娼妃地理記』の戯号が「道蛇楼麻阿」でした!
江戸城では、将軍家治の嫡男である家基が突然死し、田沼意次への疑惑が囁かれていました。
意次とともに真相解明をすることになったのが、白眉毛こと松平武元でした。
茶室での二人の会話が、今回の見所でした。
石坂浩二さん演じる武元の
「世の大事はまず金」それが当世であるのは、わしとて分かる。しかし、金というものは、いざという時に米のように食えもせねば、刀のように身を守ってもくれぬ。人のように手を差し伸べてもくれぬ。然様に頼りなき物であるにもかかわらず、そなたも世の者も、金の力を信じすぎておるようにわしには思える
は現代にも警鐘を鳴らす台詞でした。
嫌みなばかりの人物だと思っていた武元の真意にようやく触れたところで、退場となりました。
その影に、人形浄瑠璃を操る一橋治済の不気味な姿が!