「尾美としのりを探せ!」が話題となっていましたが、ついに本格登場となり、過去の登場シーンの答え合わせがありました(^w^)
役柄は秋田佐竹家の留守居役の平沢常富で、吉原では「宝暦の色男」と呼ばれているようです。
この平沢常富が、実は朋誠堂喜三二でした。
今回のメインストーリーは、吉原で30日間開催された「俄」祭り。
大文字屋と若木屋による祭りの主導権争いが面白可笑しく描かれていました。
先手を打ったのは若木屋で、西村屋から礒田湖龍斎による錦絵「青楼俄狂言」が出版されました。
蔦重は、祭りの真っ只中のリアルタイムに勝川春章による墨摺りの冊子「明月余情」を出版しています。
序文は喜三二
我と人と譲りなく
亻(ひと)と我との隔てなく俄の文字が調いはべり
「祭りの興奮をそのまま閉じ込めたような冊子」だったそうですが、現代の私たちが映画や公演を観て、パンフレットを買って帰るのと同じですね!
冊子を作ってくれたおかげで、こうしてドラマで当時の俄祭りの様子を観ることができているわけです。
禿たちが「助六」や「曽我兄弟の仇討ち」を演じ、富本豊前太夫の浄瑠璃が披露されていました。
大文字屋と若木屋による「雀踊り」対決は、日に日に熱を帯び、最後の日は合同で客も混ざって踊り出すという盛り上がりでした。
「祭りに神隠しはつきものにござんす」
と松の井に背中を押され、踊りの渦に紛れて、大門を出て行くうつせみと新之助。
幸せに暮らせますように!
喜三二の新しい戯号は、道蛇楼麻阿(どうだろうまあ)。
蔦重版元の洒落本が、次回以降の楽しみです。