鶴屋喜右衛門は、「べらぼう」で嘘くさい人物として描かれています。

鶴屋の代表作に『偐紫田舎源氏』があり、江戸時代の大ベストセラーです。

ただ、鶴屋喜右衛門は3代続いていて、1829年~1842年に『偐紫田舎源氏』を刊行したのが、「べらぼう」の登場人物と同一かどうかはよくわかりませんでした。


『偐紫田舎源氏』は、『源氏物語』の世界を室町時代に置き換えて翻案した長編作品で、作者は柳亭種彦、挿し絵は歌川国貞です。

主人公光氏の女性遍歴が将軍家斉の大奥を描いたものと噂され、絶版処分を受けて未完となっています。