ついに『源氏物語』が誕生しました!
執筆順については諸説あるけれど、ドラマでは「いづれの御時にか」から始まると思っていたので、それはいいのですが、口語訳!
冒頭文は有名だし、美しい調べなので、そのまま朗読して欲しかったです。
ああ、もったいない。
一番感動したのは、道長によって大量の越前紙が届けられた場面です。
これから物語が生まれるのだという高揚感がありました。
冊子の綴じ方も美しいですね。
学生時代、「こよりの国文」と呼ばれていたことを思い出しました。
小論文は、ホッチキスで綴じたりはしないで、こよりで2箇所留めて提出しないといけなかったので、試験時期になると、たくさんのこよりをせっせと作っていました。
あかねに『枕草子』に「なまめかしさがない」と言わせているのは不思議でした。
なまめかしくなったら、『枕草子』が台無しだと思います。
黒髪の乱れも知らずうち臥せばまづかきやりし人ぞ恋しき
も今側にいない人を恋慕う情感があふれているから美しいので、ああいう詠み方ではなかったはずです。
久しぶりに登場した「おかしきことこそめでたかれ」ですが、『源氏物語』との結びつきがいまだに理解できずにいます。
感動的な回のはずが、なぜか疑問ばかり浮かぶ回になってしまいました。