昔、花岡のモデルとなった山口判事の話を初めて聞いた時、最初に浮かんだのは「そこまでしなくても」という感想でした。
だけど、今回ドラマを観て、そうせざるを得なかった苦しい立場と責任感とプライドを感じました。
少なくとも、安易に是非を口にしていい話ではないと思いました。
この出来事で、やっぱりすごい人だと感心したのは、「とと姉ちゃん」のモデルとなった大橋鎮子さんの行動でした。
新聞を読んだ大橋さんが、約50個の卵を裁判所に差し入れ、病欠していた裁判官達に届けられたそうです。
ヤミで買ったものではなく、自宅で採れたものだったことで、裁判官達が受け取ることができる配慮もされています。
何かを成し遂げることができるのは、感想を持つだけに留まらず、自分にできることを考えて、すぐに行動に移せる人なのだと思います。
轟とよねが生きていて良かったです。
よねが指摘した轟の花岡への想いは、私には唐突なものに思えました。
差別問題がテーマであるドラマだから、あえて取り入れただけに思えたのですが、脚本家の方のツィートを読むと、「初登場の時から」の感情であり、「同性愛は設定でもなんでもない」そうです。
日頃から、LGBTについて偏見は持っていないつもりでしたが、このたび違和感を持ったということは、やはり人を見る時に思い込みによる先入観が拭えていないのだと気づかされました。
いろいろ考えさせられる15分間でした。