『枕草子』の調べに、哀しみに沈む中宮定子の心が少しずつ癒されて行く様子が、とても美しく描かれていました。
ドラマでの「枕」は、駄洒落説採用でした。
『史記』=敷物➡️枕
『史記』=四季
呪詛事件の真相は、視聴者に委ねられるのかと思っていたら、倫子がしれっと
「女院様と殿のお父上は仮病がお得意であったとか、フフフ」
と、女院詮子に言っていましたね~
道長もギョッとしていましたが、倫子の強かさがすごい!
そういえば、倫子は年上妻で、詮子とは3歳しか違わないんですものね。
詮子が一目置かざるを得ない相手と気づいたことは、彰子入内など今後の関係性にも影響しそうです。
定子が出家したことで、新しい妃選びが始まったようですが、元子の妊娠騒動の伏線がすでに張られていました。
NHK大河、そこまで踏み込むのかな?
伊周の配流に貴子の同行が許されなかった件は史実みたいですが、なぜなんでしょうね。
実質は流罪でも、一応「大宰権帥」の役職を与えられた左遷だから、母親がついて行っても問題はない気がするのですが?
ただ不思議なのは、ドラマとは違って、この時中宮定子が宮中を退出して二条北宮に入ったのは懐妊が理由なので、貴子は知っていたはず。
懐妊中の定子より伊周の方を心配するのは、定子が可哀想すぎる気がします。
清少納言が『枕草子』に栄華の日々のみを書き残した背景で、たくさんの辛いことが起きていたのですね。
中宮定子を慰めたいという願いは、しっかりと届いていたことと思います。