今日は楽しみにしていた
「少納言よ。香炉峰の雪いかならむ。」と仰せらるれば、御格子上げさせて、御簾を高く上げたれば、笑はせ給ふ。
の場面でしたが、『枕草子』とは設定を変えていたのが残念でした。
ここは名場面なので、そのまま見たかったです
『源氏物語』での「雪遊び」というと
第二十帖「朝顔」の巻に
童女おろして、雪まろばしせさせたまふ
とあるそうですが、この場面は記憶にありません。
天皇の前であるのに直衣姿の伊周や不遜な態度の隆家、そして、怒りを溜める女院詮子など、中関白家の没落への道を暗示させる回でした。
後半は、疫病の重苦しい話となりました。
天然痘だったのではないかと言われているそうです。
光明皇后が作ったと言われる悲田院が出て来ましたが、現代の私達でさえコロナ禍で大変な日々を過ごしたことを思うと、治療法も薬もないこの時代の恐怖はどれほどのものであったことでしょうか。
第三の女に気づいた倫子の笑いが怖すぎる。
鷹揚さが倫子の魅力なんだけどな。