平安時代の和歌で、私が一番最初に覚えたのは「伊勢大輔」の歌でした。


子供の頃読んだ物語に、奈良の八重桜が朝廷に献上された際に、当初受け取り役だった紫式部が、その誉れある大役を伊勢大輔に譲ったという逸話が載ってました。


その時詠んだ歌が、「百人一首」にも収められている 

いにしへの奈良の都の八重桜けふ九重に匂ひぬるかな

でした。


この歌が「百人一首」を好きになるきっかけとなりました。

その他の歌は、小学生の頃は意味がわからないまま、ただ語感が心地よくて自然に覚えただけなので、作者や意味や逸話を理解していた唯一の歌でした。


「光る君へ」にも、伊勢大輔の登場があれば嬉しいです。