4年の月日が流れ、定子が一条天皇に入内しました。

一条天皇に変顔をして見せて、緊張をほぐす定子。

「おかみの好きなもの、わたしも全部好きになります」

「母上、椿餅、松虫」

「わたし虫だけは苦手なんです」

定子の素直さに、笑顔を見せる一条天皇。

わずか数分で、定子の愛され力と年上の妻を好きになる一条天皇が描かれていて上手いと思いました。

年上の妻と言えば、「秋好中宮」でしょうか。

一緒に遊ぶ様子は、幼い光君と藤壺のようでもあります。


仲の良い幼い夫婦の様子に、皇太后詮子は心中穏やかならぬ様子でした。

愛されなかった自分を思いおこし、嫉妬の感情が芽生えたのでしょうか。

これが、後の道長と伊周の政権争いに関わって行くのかと思わせられる場面でした。


すでに彰子も生まれていますが、道長に似た人見知りの姫のようです。

魅力的で愛されている定子よりかなり遅れて入内するのですが、どのように一条天皇の心をつかんで行くのでしょうか。


『枕草子』に御嶽詣に派手な格好で参詣した宣孝に驚き、話題になったことが書かれているようですが、そのエピソードをしっかり入れて来ていましたね!


兼家が衰えを見せ初め、時代は中関白家に移って行くようです。