第7回では、出世競争の愚痴を言う藤原実資が、うんざりした妻に「日記にでも書いて」と冷たくあしらわれますが、これこそ『小右記』ですね!


道長の和歌の

此の世をば我世とぞ思う望月の欠けたる事も無しと思へば

を日記に書き残したことでよく知られていて、日本史の授業で習った記憶があります。

『小右記』は当時の政治や宮中儀式を知るうえで貴重な資料となっています。



今回のハイライトは、道長達による「打毬」を倫子やまひろやききょうが観覧する場面でしょうか。

(姫達が御簾から出て、屋外で顔を見せるなんてあり得ないと言いたい気持ちはとりあえずこっちに置いて)こんな活発な遊びをしていたことに驚きました。

「打毬」は奈良時代に伝わって、平安時代にも宮中行事として行われていたそうです。

平安貴族は、藤原公任の「三船の才」の逸話にもあるように、漢詩、音楽、和歌を楽しんでいたイメージが強いのですが、そういえば「蹴鞠」も盛んでしたね。


今日の『源氏物語』のオマージュは何かと思っていたのですが、第3回に続いて再び「雨夜の品定め」でしょうか。

公任と斉信の言いたい放題の酷い会話を聞いて、まひろは強いショックを受けます。

実際に、多くの平安貴族達が正妻として求めていたのは出世につながる良い婿入り先であり、産まれた姫を入内させることだったと思います。


ドラマでは、まひろと道長の恋愛が描かれています。

『紫式部日記』に、艶めいた逸話があることから、二人の関係については諸説あるようです。

私は、もしあったとしても一時的なもので、妻の一人というほどの関係ではなかったのではないかと考えています。


紫式部の夫も道長の妻もすでに登場しているので、ドラマがどのように進んでいくのか楽しみです。