1895年に上演されたプティパ&イワノフ版を復刻したラトマンスキーの「白鳥の湖」を初めて観ました。
2016年にミラノスカラ座で上演されたものです。
解説されたものがあまりないのですが、一番大きな特徴は、オディールが「黒鳥」ではないことのようです。
ラトマンスキーは、当時の資料に基づいて衣装なども用意したそうですが、オディールの衣装も、黒色に緑色の差し色の混ざったものでした。
オデットも白鳥達も、羽の髪飾りをつけておらず、長い三つ編みを垂らしていました。
髪型は、オディールも同じです。
衣装は、クラチュチュではなく、オペラチュチュでした。
振付・演出については、全体的にごちゃごちゃしていて、マリインスキーの調和を好む私には落ち着かない印象でした。
ラストは、悲劇バージョンでした。
珍しいものを観られて面白かったのですが、やはり現在の様式美があるものの方が好ましく感じます。