私にとっての松本零士さんは、『銀河鉄道999』や『宇宙戦艦ヤマト』、『キャプテンハーロック』などを通して宇宙の浪漫を伝えてくださった漫画家です。

ところが、ご逝去のニュースが伝えられてから聞こえて来たのは、「戦場マンガ」を書き続けたことの意味についての話が多かったと思います。


今朝、「サンデーモーニング」の「風をよむ」のコーナーで、松本零士さんの特集をするとのことで楽しみにしていました。

そこで語られたのは、夢も希望もあった若者達が、戦争で死ななくてはならなかった無念さでした。


『宇宙戦艦ヤマト』の沖田艦長は、ベテランパイロットであったお父様がモデルだそうです。

戦地から帰られた後、

「戦争は人間を鬼にするんだ。

だから、二度とやってはいかん。」

と語られていたそうです。

沖田艦長が何度も口にする「死ぬな!」というセリフは、

「人は生きるために生まれてくる。

死ぬために生まれてくる命はない。」

というお父様の口癖を反映したものでした。


戦争を描き続けた理由

  ⬆️

番組の内容とほぼ同じでした。


松本零士さんの作品を知らない若いコメンテーターの方は、昨夜『ザ・コクピット』という漫画を読まれたそうです。

その中で、若い兵士達が「戦争が終わったら何をしたいか」を語り合うシーンについて話されていました。

私はこの作品は未読でしたが、聞いていて涙がこぼれました。


別のコメンテーターの方が、メディアを通してしか戦争を知らない世代が増えている今、戦争の悲惨さを語り繋いでいくことの大切さを語られていました。


松本零士さんの

温暖化とかいろんな問題があります。そういう時代に戦争なんかやっていたら滅びるだけです。」

というメッセージを改めて心に刻みたいです。