子どもの頃から、映画館にはよく行っていました。

「東映まんがまつり」は毎回観ていて、『太陽の王子ホルスの大冒険』や『長靴をはいた猫』なども観ました。


初めて映画館で、子ども対象ではない映画を観たのは、『美しく青きドナウ』と『若草物語』の二本立てでした。


『美しく青きドナウ』の内容は全く覚えていません。

それなのに、はっきり観た記憶があるのは、映像や音楽、そしてタイトルの美しさが心に残ったのではないかと思います。

お目当ては、『若草物語』
エリザベス・テイラーがエイミー役をしていました。
私が読んだ子ども向けの『若草物語』は前半のみで、後半は『第二若草物語』の内容だったので、かなり難しかったように思います。
だけど、後に小説を読んだ時に、映像を所々思い出しました。

その昔、映画館は大体二本立てでした。
全席自由席で、入れ替え制もなし。
厳密に開始時間に間に合わせる意識もなかったから、途中で入って、また途中まで観て帰る人もいました。
エンドロールまで座っている人も少なく、エンディングテーマが流れ始めると、みんなそそくさと帰り始めていました。
ゆったり最後まで楽しむようになったのはいつ頃からでしょうか?

ポップコーンの自販機はあったけど、売店は充実していなかったから、サンドイッチとかドーナツの軽食を持参していました。

現在は、コロナ禍前から館内飲食禁止のところもあったし、ほぼ予約制の全席指定だから、随分様子が変わりました。
もう長い間、映画館に行っていないなあ。