夕方に、昔の朝ドラが再放送されています。

この時間帯は、相撲や国会が始まると長い間中断があることと、女性が耐える苦労話はあまり好きではないので、たまに観る程度です。


先日、1992年10月5日から1993年4月3日まで放送された石田ひかり主演の「ひらり」が始まりました。

現代を扱ったことや、ドリカムの主題歌「晴れたらいいね」のヒットでも話題になった作品ですが、残念ながらリアルタイムではあまり観ることができていません。

それでも何となく知っているのは、土曜日とか休日に観る機会があったのかと思います。


元気な"ひらり"の物語というイメージだったのですが、今回観ていると、姉の"みのり"の方に関心が向きます。

1992年はバブル崩壊を迎えていたものの、バブル時代を謳歌した若者達は、まだブランド、海外旅行、スキーやテニスやエアロビクスなどパワフルに楽しみながら過ごしていたのではないでしょうか。

だけど、その反面、女性には年齢、結婚、出産など古い時代の価値観の抑圧がまだまだあった時代だったように思います。

仕事において、力を発揮できた女性はほんの一握り。

この時代、大多数の女性達が結婚退職の道を選び、変化を求めて海外留学する女性もたくさんいました。

みのりは現状に閉塞感を持ちながら、大企業勤務の安定を手放すことができません。


積極的な"ひらり"と生真面目な姉"みのり"の物語。

夕方の楽しみができました。